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現実問題、売るということだけを考えれば
「みんなで見てください」なんていうことは
やらないほうがいいんです。
ひとりひとりに教えるように
説明しながら接客するというのが
正解なんでしょうけど、
それをやったところで誰も感心しないし、
私を呼んだみなさんだって納得しない。 |
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だからある程度のパフォーマンスとして、
せいぜい直径3メートルくらいですが
「僕らの世界」で勝負させてもらいます。
会場が大きかったりすると、
ただ商品を見せているだけという状況に
なってしまうのですが、
商品を売るんだったら
このくらいの距離感がいいんですよ。
見てくれているお客さんと親密になれるんです。 |
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正直言いまして、この手帳で実演販売をやるのは
難しいですよ。
それこそ野菜カッターなんかは
大根持ってりゃ、一目瞭然なわけですけれど、
手帳となるとそういうわけにもいかないですし。
やれ方眼がどうだ、と言ったところで
お客さんにはハッキリ見えないんですよ。 |
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難しい、と思っているときに
「売らなくていい」っておっしゃっていただける。
それはすごくホッとするんです。 |
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(笑)。
僕、いま聞いててすごく思うのが、
昔とちがっていまの商品って、
3メートルくらいの範囲の人たち、
つまりお客さんがつぎのお客さんに
売ってくれてるんですよ。
商品を買った彼女が
彼氏に薦めて買わせるみたいな図式ですね。
この薦めるときの会話が
いちばん知りたいところなんです。
だから、その3メートルの範囲には
正しいセールスマンを育てるということと
同じ効果があると思うんですよ。 |
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いやいやいや、違うんですよ、
正直言って僕らの商品っていうのは
そんなにいいものじゃないんですよ。
こう、3メートルも離れると忘れちゃうというか、
買う気満々でも3メートル離れると
一気に冷めちゃうとか、
そういう商品なんですって。 |
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冷めたあと家に帰ってから
「あぁ、買わないでよかった」と思えますよ。 |
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(笑)。
これと同じ話を、たとえば島田紳助さんみたいな
商売っ気のある芸人さんと
「島田さん、お願いします」みたいな話を
したとしますよ。 |
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そうしたら、「売ってみせる」という方向に
話を持っていくと思うんですよ。
でも、岡田さんは自分のやっていることを
どんどん低く低く持っていくじゃないですか。 |
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これ、もう、やられるなぁ。
なんなんでしょうね、それって。 |
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なんなんでしょうね(笑)。
僕らから買うお客さんって、
あの岡田とかいうオヤジがやってたから
俺にもできると思って
買っているみたいなんですよ。 |
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たとえば、5個のことができる商品の
実演販売をおこなうときに
僕らは5個やって見せるんですが、
僕らから商品を買ってくれるお客さんって
5個できないんですよ。
できてせいぜい2、3個。
それでも2、3個はできるから、
「まぁいいか」って思ってくれる。 |
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あとは僕らの実演を見て
「そこまでやるんだったら、ひとつつき合うよ」と
買ってくれる。
そんな程度のお客さんが多いんです。 |
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それに対して、この手帳、
ふつうの人がふつうに買っていくでしょう? |
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5個のことがあったら
誰にでも5個のことできちゃいますよ。
何にも聞かなくったって
有効的に使えるというわけですよ。
これはそういう商品だってことです。 |
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スゴイ。いまの話だけで僕、
手帳買う気になっちゃいました(笑)。 |
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(続きます) |
2008-12-12-FRI |