ボールペンで絵を描く中村隆さん。
ひたすら点をうち、ひたすら線をひき、
カラフルで心地よい世界を
フリーハンドで描きだします。
どうやったらこんな絵が描けるのか、
ちょっと気になりませんか?
そこで、日々の作品づくりのようすを、
3ヶ月ほど連載してもらうことにしました。
中村さん、よろしくお願いします。
中村隆(なかむら・たかし)
画家、イラストレーター。
1976年、新潟県生まれ。
98年日本デザイン専門学校卒業。
以後、フリーのイラストレーターとして活動しながら、
定期的に個展をひらいて作品を発表している。
作品は「Ondo online store」などで販売中。
#07
空想の景色
- 猫の絵の続き、3回目です。
花壇の後ろの公園を描いていきます。 - この絵のもとになった風景は、
4、5枚の写真をちゃんぽんにしたもので、
本当はこんな景色はありません。
猫はお友達の家猫、アビちゃんです。 - 下描きの線は薄くあるのですが、
線を加えたり、長さを調整したり、
描きながらその場で変えることが多いです。
ヨレっとした線が嫌いなので、
すこし弓を張ったような線を意識しています。 - 輪郭線に色を付けたら、
遊具や地面、木、空などを塗っていきます。
描き方はいろいろありますが、
猫よりも弱く、強くならないようにしました。
あと、遠くというか、奥になるほど
点と線の粒子(?)を細かく、色も弱くするというのは、
いつも意識していることかもしれません。 - 描いていて夕方になると、
飼っているインコがごはんを求めて乱入し、
描く邪魔をしたりもします。
かわいいです。
(次回は6月24日に更新します)
2022-06-21-TUE