ボールペンで絵を描く中村隆さん。
ひたすら点をうち、ひたすら線をひき、
カラフルで心地よい世界を
フリーハンドで描きだします。
どうやったらこんな絵が描けるのか、
ちょっと気になりませんか?
そこで、日々の作品づくりのようすを、
3ヶ月ほど連載してもらうことにしました。
中村さん、よろしくお願いします。
中村隆(なかむら・たかし)
画家、イラストレーター。
1976年、新潟県生まれ。
98年日本デザイン専門学校卒業。
以後、フリーのイラストレーターとして活動しながら、
定期的に個展をひらいて作品を発表している。
作品は「Ondo online store」などで販売中。
#06
咲き乱れる花壇
- 花が咲き乱れている花壇を描きます。
- 途中まで「よし、描くぞ」と思っていたのですが、
下描きがいい加減だったため、
どこが花でどこが葉なのかわからなくなり、
迷子のようになってしまいました。
参考にした花壇の写真を見ても
やっぱり花と葉が入り乱れていて、
結局よくわからなくなりました。 - こういうのはいつものことなので、
なんとなくで進めます。
手前の目立つところが花に見えたら、
なんとなくの雰囲気で
きっと花壇に見えることでしょう。 - ペンで輪郭の下描きを終えたら、
あとは点と線で色を入れていくだけ。
塗り絵と同じです。
花は雌しべ(?)を中心に、
円状に広がるように点を打ちました。
そのほうが花っぽく見えそうだからです。 - はじめは「緑の線」の角度を
「猫の線」の対角線にしようと思ったのですが、
すこしサラッとさせたほうがいいと思い直し、
同じ向きで描くことにしました。 - すべて同じ角度の線で描いた絵にすると、
全体を流れるように見られる気がするのですが、
いろいろ角度を変えると
目にひっかかるところができて、
すこし絵にとどまって
見てもらえるような気もしています。 - 今回は花壇もゴチャゴチャしてるし、
下描きもよくわからないし(自分のせい)、
作業も細かいのでとても疲れました。
(次回は6月21日に更新します)
2022-06-17-FRI