古典を学ぶ場「ほぼ日の学校」の学校長の河野通和は、
もともとは編集者、そして大の本好き。
あらゆるジャンルの本を読み尽くしてきました。
その、学校長がコツコツ口説いてきた本屋さん、
この場限りでオープンする本屋さんなど
「おもしろい本屋さん」8店舗が、
2月22日〜24日の3日間だけこの場にあつまります。
しかも、日替わりママの「バー・X」も開店。
このイベントの詳細と、
「おもしろい本屋さん」の1軒ずつを、
これまた本屋好きの作家の
浅生鴨さんとご紹介していきます。
紹介の順番は取材の順番です。
no.9 河野書店&鴨書店
次に読む本を取り揃えました。
ようやく最後までたどり着きました。
最後は、われらが学校長・河野通和が店長の
「河野書店」のご紹介です。
インタビュアーの
作家の浅生鴨さんがこちらに来られるまえに、
学校長が選んできた本が、
きちんと用意した机に並ぶのかどうかを検証しています。
大きさが似たような本をもってきて、
ガサガサと並べてみます。
写っている本が選ばれた本なわけでは
まったくないのです。
並べてみたら、まだ増やせるということで、
追加で、6冊チョイス!
おお、増えた!
発注は、学校チーム・ワクシマがいたします。
って、報告はいいか‥‥。
あ! 鴨さんいらした。
では、早速いきましょうか!
- 鴨
- 河野書店の今回のテーマは何でしょうか?
「ほぼ日の学校」は古典を学ぶ場だから、
やっぱり古典の本があると思って来るお客さんが
多いのでないでしょうか?
- 河野
- 古典は、「光文社古典新訳文庫」のお店や
「100分de名著」のお店が来てくださるので、
そちらにおまかせです。
その他の書店さんの邪魔をしてもいけませんので、
そのスキマをいくようなものを選んだつもりです。
私たちも、PARCOにいらっしゃるお客さんが
どういう趣味や嗜好なのかを
掴みきれていないところがありますので、
反応をみてみたいという気持ちもあります。
- フジー
- 「ほぼ日の学校」にこられる方々とはまたちがって、
未知のお客さんに出会える場でもありますしね。
- 河野
- 小説、料理本、マンガも取り揃えます。
- 鴨
- リストを拝見すると、
わりと今でも評価が高い本ばかりですよね。
ここで本を購入すれば、
ちゃんとしたものが読める感じです。
- 河野
- いろいろ考えたのですが、
最終的には、本を読んだひとが、
ちゃんとおもしろいと思えて、
また本を読みたくなるようなものを選んだつもりです。 - 六本木や恵比寿でやった
「生活のたのしみ展」にきてくださって
そのときに河野書店で本を買って、
後で「おもしろかった」と
言ってくれた人がどんな人だったかを
思い出しながら選びました。
彼ら彼女らが、
次に読む本を探しにきてくれるようなイメージでしょうか。
鴨さんが小さいときに読んで衝撃を受けたという、
筒井康隆さんの『エロチック街道』のような本は、
今回用意していないんですけれども。
- 鴨
- なるほど。なるほど。
いつも、河野書店はしかけがあったりしますが、
今回もなにか用意されていますか?
- 河野
- ほら、目の前に「バー・X」がオープンしているでしょう?
いちおう、あれも「河野書店」の経営です(笑)。
だったら、ということで
「夜の本」を用意しようと思っています。
- 鴨
- 夜の本‥‥。
(河野さんをみて、フジーを見る)
- フジー
- 夜の本です。
- 河野
- オトナの本。
- 鴨
- ‥‥‥。
- 河野
- 「生活のたのしみ展」のときに出した
「古本X」もありますよ。
- フジー
- 「古本X」解説しておきますね。
これは、ほぼ日と各乗組員の
プライベートな本棚から、
「読んで良かったから誰かに読んでほしい」と思う、
それぞれのおすすめ本をあつめて
包装して中身が見えない状態で、
短い説明文つきで販売する、というものです。
こちらは、河野書店というか
「バー・X」での販売になります。
- 河野
- いつもは英字新聞で包んでいますが、
中には、まさかという国の新聞で
包まれている本もありますよ!
これらは来てのお楽しみということで。 - それで、鴨さんの「鴨書店」は、
うちの店のお隣に開店ですよね。
どんな書店になるか、聞かせてください。
- 鴨
- スペースはどれくらいでしたっけ?
- フジー
- 一般的な机一個です。
- 鴨
- ああ。それなりの狭さの‥‥。
- フジー
- ‥‥ごめんなさい。
- 鴨
- また考えが変わるかもしれないけれど、
まず同人誌の『異人と同人』は持っていきます。
あ! もしもこの同人誌に書いてくださっている方々の本が、
他の書店さんにあるのをみつけたら、
販売のお店を案内するPOPは作ろうかな。
その場で作ります。
もしかしたら、同人たちが遊びに来るかもしれない。
来ないかもしれない。 - (結局、『異人と同人』は、書店さんのどこかが
持ってきてくださるかもしれないということで
持ち込まないことに決めたそうです。)
- フジー
- (わあ、あいまいだ!)
持ってこられるのは、『異人と同人』だけですか?
- 鴨
- 2月14日に『伴走者』の文庫が発売になるので、
それも、持っていけたら持っていこうかな。
うん、でも、『異人と同人』以外は、
なにも決まってないです。 - (そして、今度はひょんなことから、
『伴走者』の文庫が100冊手元にあるので
それを売ることにきめたと連絡がありました。
どこで販売している自著にもサインはいれるから
安心してくださいということです。)
- 河野
- 了解しました。
そこは、あけてびっくりということで。
では、当日どうぞよろしくおねがいします。
- 鴨
- びっくりしないかもしれません。
どうぞよろしくおねがいします。
これにて‥‥8軒+浅生鴨さんの「鴨書店」の
ご紹介を終了いたします。
書店のみなさんには、当初思っていたよりも
たくさんお時間をいただいてしまいました。
ご協力を本当にありがとうございました。
そして、当日もどうぞよろしくおねがいいたします。
そして当日、遊びに行ってみようかと思われる方に、
開催日2日前の20日には、
イベントのタイムテーブル、
「ほぼ日曜日」内のお店のレイアウトと、
お会計の方法、もちもの、
そして、「バー・X」の説明をば
させていただけたらありがたいです!
(つづく。次回は直前にしつこくお知らせを出します!)
2020-02-18-TUE
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イベント情報
■日時
2020年2月22日(土)〜24日(月・祝)
10:00〜21:00■場所
渋谷PARCO 8F
「ほぼ日曜日」 地図などはこちらから■集まる本屋さん
・青山ブックセンター
・東京千駄木・往来堂書店
・光文社古典新訳文庫のお店
・「100分de名著&学びのきほん」(NHK出版)
・赤坂・双子のライオン堂
・ミシマ社の本屋さん
・十二国記屋
・河野書店■作家の浅生鴨さんが
「オールマイティー店員」に!
どこの本屋さんでも、
作家の浅生鴨さんが店員さんとしてお店に立ち、
おすすめをしまくってくれます。■時折、トークイベントを開催。
お買い物をしていると、
どこからともなくハイスツールが現れ
突然トークイベントが始まります。
いま決定しているのは、
下記のイベントですが増える予定です。
日時がきまったら追記していきます。未来を考えるために古典を読む
~『別冊NHK100分de名著 読書の学校
安田登 特別授業「史記」』刊行記念イベント~
(2/23(日)14:00〜)■「バー・X」開店!
日替わりママが店番をする「バー・X」が開店。
「兄のワイン」「ビール」「ハイボール」と
ちょっとしたおつまみをご用意しています。