アプリスタートから、まる3年。
授業の数も少しずつ増えて、ただいま400本以上
(毎日見ても、全部見るのに1年以上!)。
さまざまなジャンルの授業が登場し、
じわじわ面白さを増している「ほぼ日の學校」。
とはいえ「動画はハードルが高くて」
「忙しくて」といった理由で見ていない方も、
まだまだ多くいらっしゃるはず。
そこで制作を担当し、特に多くの授業を
見てきているほぼ日の乗組員たちに、
おすすめの授業や、良いたのしみかた、
その魅力を愛情たっぷりに語ってもらいました。
面白いから、とにかくおすすめしたい!
そんな思いで、ついつい前のめりに語ってますが、
なんとなく興味が出てきたかた、
ぜひ、見るきっかけにしてみてください。
8月からYouTubeチャンネルもスタートしました!

話を聞いたメンバー

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第1回  なにを学べる学校ですか?

鹿子島
アプリで見る映像サービスの
「ほぼ日の學校」がはじまって、
実はもう3年なんですね。
田中
あ、もうそんなに。
倉持
あっという間でしたね。

鹿子島
‥‥で、ここでとつぜんの
クイズなんですけど(笑)、
いま「ほぼ日の學校」で見られる
授業の数は、一体いくつでしょう?
安木
どのくらいだろう?
200本は越えてると思うけど‥‥。
鹿子島
この前数えたら、なんと400本以上。
全員
へぇーっ。
鹿子島
しかも、登場してくださっている方々も
本当にすごい方ばかりで、
なかなか他にないアーカイブに
なっているんですね。
下尾
これは他にないですね。ないです。
田中
3年前のスタート当初は
いまほど授業の数が多くなかったから、
そのときのイメージからは、
実はだいぶ変わってきてますよね。
「どれにしようかなー」とか、
いまは迷うたのしさがあって授業を選べる。
安木
週2回、新しい授業が登場する。
毎週どんどん出てくる印象なんですよ。
全部見ようと思うと、追いつかない(笑)。
倉持
実はすごいスピードですよね。
月に約8本だから。
鹿子島
そしてみなさん、たくさん見てるから、
わかると思うんですけど、
実は1本1本が濃いです。
倉持
すごいですよね。
ひとつずつ力を入れて作られてて、
登場してくださる先生方も
「これを聞きたかった!」という話を
たっぷり話してくれるから、どれも面白い。
田中
そうなんですよ。いま見てない方でも、
実際に見てもらったら
「あ、こんなに面白かったんだ!」
っていう方、けっこういると思うんですけど。
鹿子島
そうなんです。
ただ実際、現段階だと
「会員にならなくていいかな」と思っている方も
それなりにいるかと思っていて。
だから今日は、
「ほぼ日の學校って実はいいですよ!」と
お伝えしたいです。

下尾
伝えたい。手前味噌ですけど(笑)。
ほんとにいいから伝えたい。
鹿子島
なので「ほぼ日の學校」の魅力を
あらためていろんな方にご紹介できたらと思って、
今日は制作に関わっているみなさんに
集まっていただいた感じです。
全員
よろしくおねがいしまーす!

鹿子島
さっそくですけど、まず教えてほしいのが、
「『ほぼ日の學校』って、
どんなことを学べる学校ですか?」
っていうこと。
「学校」というからには何か学べそうだけど、
それはいったいなんだろうと。
何が学べるかわからないと、
ちょっと躊躇するじゃないですか。
どうですか、スタートから関わっている田中さん、
「ほぼ日の學校」って、
何を学べる学校なんでしょうか。
入ったら、どんないいことがありますか?
田中
うわ、最初からそんな難しい質問を‥‥(笑)。
正直に話をすると、ぼくはいま、
「ほぼ日の學校」というサービスに
めちゃくちゃ価値を感じているけど、
「簡単には言えない良さがある」というのが、
最高にいいところだと思ってます。
鹿子島
「簡単には言えない良さ」。
それが、いいところ‥‥?
下尾
まぁ、なんとなくわかります(笑)。
田中
いまって完全に
「効率優先の時代」じゃないですか。
だからいろんなコンテンツが、
「意味やコツ、簡単にできる方法を
教えてください」
といったことを求められてることが多くて。
あるいは「要点だけ教えてください」みたいな。
それに対応するように、
「答えはこれ! そこだけ見ればよくて、
それ以外のものは省いておきました。
みなさんのほしいのって、
そういうものでしょう? 」
というサービスも多い印象があって。
安木
それはあるかもですね。
田中
完全栄養食とか、まとめサイトとか、
ハウツー的な情報も多かったり。
もちろん、それはそれで便利だったり、
役立つ場面も多いんです。
苦手なこととか、
面倒で早く終わらせたいことなら
そうやって効率的にやったほうが
いいと思うんですけど。
でも、たとえばゲームをたのしみたい場合とか、
そこで「一瞬でレベル99になれる薬」とかあったら、
めちゃくちゃつまらないじゃないですか。
「早くゴールにたどりつけます」
「すぐ強くなって敵を蹴散らせます」とか、
一見いいんだけど、それを使っちゃうと、
ほんとは味わえた面白さが、全部台無しみたいな。
鹿子島
たのしみたい場合とかは、そうですよね。
田中
「いちばんはやくレベル99になったら
100万円もらえる」という競争とかなら
便利だけど、そうでなければ、
それ、あんまり求めてないかも‥‥? みたいな。
あと、自分でレベル99まで上がった場合には、
そこで「ゲーム力」なのか「たのしみ力」なのか、
自分に経験からくる力がつきますけど、
その薬でレベル99までいっちゃったら、
あいだの経験が抜けちゃってるから、
力になっていないんですよ。
「レベル99」という数字は手に入ってても、
同じものが学べてるわけじゃない。

鹿子島
「魚釣りしました」と
「魚を買ってきました」の違いみたいなことですか?
田中
そう。目的が「魚を手に入れる」だったら
そうやって買えばいいんですけど、
「釣りのたのしさとか、経験を味わう」ことだと、
やっぱり買ってきちゃうと意味ないなというか。
自分で魚釣りに行って体験しないと見れない景色って
ありますよね。
鹿子島
それが「ほぼ日の學校」?
田中
ぼくのなかのイメージはそんな感じです(笑)。
いろんな先生の話を聞いて、
自分で考えてどう解釈するかも含めて、
学びがある場所。
だからたぶん、
「答えを一瞬で教えてほしい」
みたいな人からすると、
効率的じゃない学校なんですけど。
でも、逆に「まるごと経験しないと
結局身にならなくて、学びにならないよね」
みたいな発想の人だと、「ほぼ日の學校」って、
どんどん体験みたいなことができるから、
実はものすごく効率的かも?と思うんですけど。
‥‥すみません、最初から、
めっちゃわかりにくい説明(笑)。
鹿子島
そうですね、もうちょっとわかりやすい
紹介のほうがいいかもしれない(笑)。
田中
いや、そうですよね(笑)。

田中
わかりやすい部分の話で言えば、
「400人以上のすごい方々のお話を、
たっぷり聞くことができる」
というのが、魅力です。
しかも、登場してくださってる方が、
ほんとに面白い方ばかり。
安木
豪華ですよね。
ジャンルも本当にいろいろで、学者の先生もいれば、
アーティストの方もいれば、
ビジネスの世界で活躍している方もいて。
あるいは、あまり知られてないけど
面白いことをしている方に出会えたり、
本を出されたばかりの話題の方が登場したり。
下尾
しかもそういう、さまざまな分野の
スーパーすごい方が、専門家同士で
難しいことを語るのではなく、
わたしたちと同じところまで降りてきてくれて、
噛み砕いて、いろんな話をしてくれる。
鹿子島
そうですよね。
倉持
授業がどんどん増えているから、
「ほぼ日の學校」を通じて、
どんどんいろんな魅力的な人を知ることができる。
糸井さんが前に
「すてきな人に、どんどん会える!」
と言っていたことがあるんですけど、
まさにそんな感じの場所だと思います。
田中
このまえあらためて思ったんですけど、
月額680円って、めちゃくちゃ安いなと。
倉持
わたしもそう思います。
コーヒー2杯いかないくらいだし。
実はすごいなと。
もともと
「10代の若い人でも、見たくなったら
お小遣いで見られるように」という理由で、
決まった値段なんです。
田中
もちろん、サブスクリプションって、
自分がいいと思えないんだったら、
100円でも払いたくないわけです。
だけど「ほぼ日の學校」は、内容もすごくいいんですよ。
実際見はじめると、
「あれ‥‥? 実はすごいかも」
みたいな感じがあって。
下尾
いいですよね。先生たちが
たっぷり喋ってくれて、
見放題で、新作もどんどん出て。
安木
しっかり腰を据えて見はじめたら、
面白い授業がたくさん出てくるんです。
「あ、これも面白い。これも面白い‥‥」って。
サブスクのコンテンツって、
めちゃくちゃマニアックなものも混じってたりして、
けっこう自分にぴったりこないものに
当たる確率も多いと思うんです。
だけど「ほぼ日の學校」の場合は、
ほぼ日のインタビューが好きなら、
当たりが多いんですよ。
ものすごくいろんな分野の授業があるけど、
どれもマニアックすぎないように作られていて、
一般の人が見て面白いように作られてるから。
下尾
あと、煽ったりとか、毒っ気を混ぜたりとか
そういうこともないから、落ち着いて見られますよね。
家族とか友達にも「よかったら見て!」って言いやすい。
特に「知らない分野のことを知りたい」とか、
「いろんな人の話を聞いてみたい」とか、
好奇心の強いタイプの人なら
「あ、これもいい!」という授業に、
どんどん出会えると思うので、
ぜひ見てもらえたらいいな、と思ってます。

(つづきます)

2024-08-13-TUE

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