アプリスタートから、まる3年。
授業の数も少しずつ増えて、ただいま400本以上
(毎日見ても、全部見るのに1年以上!)。
さまざまなジャンルの授業が登場し、
じわじわ面白さを増している「ほぼ日の學校」。
とはいえ「動画はハードルが高くて」
「忙しくて」といった理由で見ていない方も、
まだまだ多くいらっしゃるはず。
そこで制作を担当し、特に多くの授業を
見てきているほぼ日の乗組員たちに、
おすすめの授業や、良いたのしみかた、
その魅力を愛情たっぷりに語ってもらいました。
面白いから、とにかくおすすめしたい!
そんな思いで、ついつい前のめりに語ってますが、
なんとなく興味が出てきたかた、
ぜひ、見るきっかけにしてみてください。
8月からYouTubeチャンネルもスタートしました!

話を聞いたメンバー

前へ目次ページへ次へ

第3回 ながら聞きで、ラジオのように。

鹿子島
「ほぼ日の學校」って、みなさん、
どんなタイミングで見てますか?
倉持
わたしは通勤中とか、寝る前のリラックスタイムに
耳だけで聞くことがあるんですけど、
けっこういいですよ。
「ほぼ日の學校」って、実は音だけで
ラジオっぽくも聞けるから。
社内の人も、
音メインで聞いてたりしないのかな?

田中
うん、ラジオっぽい聞き方の人、
わりと多いと思います。
前に「音だけ聞くのっていいですよね?」って
話をしてたら、その場の全員が同意してました。
下尾
ちょうど先日、社内のいろんな人に
「ほぼ日の學校」をいつ見てるか聞いてみたら、
通勤の電車で聞いてるとか、
仕事の作業中に聞いてるとか、
そういう人が多かったです。
鹿子島
「動画」っていうことで、映画とかの気分で
しっかり画面の前に座って見なきゃ、
と思ってる方もいるかもですけど、
ながら聞き、ながら見もいいですよね。
倉持
しっかり聞くぞという感じではなく
なんとなく見るのがいいと思います。
もっと気軽に見てもらいたいって思います。
田中
掃除をしながら聞くの、
めちゃくちゃいいですよ。
イヤホンで聞きながら、棚を拭いたり、
床に掃除機をかけたりしてると、
掃除がめっちゃはかどるんですよ。
「あー、面白かった!」と聞き終わると、
いつのまにか家がきれいになっている(笑)。
同じ理由で、アイロンかけしながらとか、
洗濯物をたたみながらとかもいいです。
安木
私は料理しながら聞いています。
音声だけでもじゅうぶん楽しめるし、
長さがちょうどいいんですよ。
わたし、料理があまり得意ではないんですけど、
1時間半とか2時間くらいの授業を聞きながら、
何品か作り置きのおかずをつくってると、
料理の大変さが和らぎます(笑)。
田中
最近ジムに行っている人も多いですけど、
ジムで運動をしながら聞くのも、おすすめです。
対談やインタビューの内容に集中していると、
筋トレの辛さを感じないんですよ。
サクサク、トレーニングが終わっちゃう。
たまに聞きながら笑っちゃうことがあって、
それはちょっと恥ずかしいので、
マスクをした状態で聞いてます。
ルーティーンの時間に聞くのは
相性がいいと思います。
鹿子島
ちなみに、視聴するときはスマホ派ですか? 
パソコンやタブレット派ですか?
安木
わたしはスマホで再生しながら、
ワイヤレスイヤホンで聞いています。
アプリをつけておけば、
チャプターごとに途切れずに
最後まで連続再生してくれるので便利です。
田中
勝手に次のチャプターになるの、いいですよね。
ぼくもスマホとワイヤレスイヤホン派です。
倉持
わたしも基本的にスマホですね。
下尾
わたしも同じくです。
鹿子島
みなさんスマホなんですね。
まあ、便利ですもんね。

田中
これ、裏技で、
スマホだと、「ほぼ日の學校」のバックで
Apple Musicの音楽をかけられるんですよ。
この前、矢野顕子さんと大貫妙子さんの
「ほぼ日の學校」の授業
を聞いてたんですけど、
ときどき音楽家の方の名前が出てくるから、
毎回その音楽を探して、聞いてたりしたんです。
「ジョニ・ミッチェルって、こんな感じの音楽の人か!」とか。
下尾
知らなかった。今度やってみようかな。
機能的なことでいうと、話している言葉を
テロップで見せてくれる
「ことばスライド」もやっぱりいいですよね。
目で見られる動画ですし、
「あれ、いまなんて言ったんだろう?」
と聞き逃しても、文字で確認できて便利です。
安木
ただ映像を見てるだけのときより、
文字で見たほうが
内容が理解しやすくなりますよね。
下尾
あとは「ことばスライド」は、
好きな言葉を保存できる機能があるんですけど、
けっこう使っています。
自分がどんな言葉を保存しているのか、
ときどき見返すんですけど、おもしろいんですよ。
授業の内容を思い出せるし、
いまも響く言葉があったり。
「前の自分はこのことばが気になったんだ!」
とびっくりしたり。

鹿子島
ほかに、まだ出てきていない
「ほぼ日の學校」のいいところ、
思いつくところ、あったりしますか?
倉持
わたしは「ほぼ日の學校」の講師が、
ジャンルレスなところもいいなと思ってて。
大人になると興味の幅がだんだん絞られて、
仕事でもプライベートでも、
人と出会いにくくなるじゃないですか。
だけど「ほぼ日の學校」って、
「こんな面白い方がいるんだ。面白い分野があるんだ」って
どんどん教えてもらえるので、
自分ひとりではたどりつけなかった方に
たくさん出会えて、興味や知識の幅が
ぐんぐん広がっている感じがあるんですよ。
一見、自分と関係ないと思えていたテーマの授業が、
実際に見てみたら意外と面白いと
気付かされることもよくあります。
下尾
わかります。偶然の出会いって、
すごく自分を豊かにしてくれる気がするんです。
子どものころ、テレビのリモコンを父親が持っていて、
興味がないけどただついてることで、
見ていた番組から興味が広がったことって、
けっこうあったなと。
いまは、それぞれがスマホやタブレットを持っていて、
その人の趣向に合うコンテンツばかりを
おすすめしてくれるから、面白いことに
偶然に出合う機会が減っていると思うんです。
そんなとき「ほぼ日の學校」って、
「こんな世界もあるよ!」と
アプリを開くたびに目に飛び込んでくるんですよ。
田中
そうですね、ラインナップを見ると、
ほんとにごった煮のように(笑)、
講師の方の数だけ、面白い入口が広がってる。
安木
似た話ですけど、
「ほぼ日の學校」の面白さって
ザッピングできるところだと思うんです。
書店で立ち読みするときと同じ感覚。
一見、興味ないジャンルの本も
平台に載っていると
手に取ってみたくなるじゃないですか。
それぞれの授業のタイトル画像を眺めて
「デザインがいいな」とポチッと押したりとか、
「このタイトルは気になるな」と思って
授業を見たりしていると、
ノーマークだったものが
実は面白かったりするんですよ。

田中
本屋さんで棚をなんとなく見て、
パラパラっと立ち読みして、
ものすごく好みの本に出合えたときの
うれしい感じ。
あの感じ、ありますよね。
下尾
ある~。
田中
そういえば、本つながりで、おすすめしたい
「ほぼ日の學校」の使い方があるんですけど。
なにか気になる本があるとするじゃないですか。
話題作とか。
でも、本1冊読むのって、
ちょっと大変だったりするわけですよ。
そのときに、本の著者の先生が
「ほぼ日の學校」に出ているときは、
その先生の授業を先に見ちゃうんです。
そうすると、一気に本が読みやすくなるんです。
ロシアの軍事研究家の小泉悠さんの授業を聞いたあとで、
著作を読んだり。
あるいは伊藤亜和さんの話のあとで、エッセイを読んだり。
学者の川上浩司先生の話を聞いて、その本を読んだり。
俳人の夏井いつき先生の動画を見て、
俳句の入門書に触れたり。
本1冊読むのって、何時間もかかかるし、
詳しくない分野だと、
最初のとっかかりが大変だったりしますけど、
動画だと、ハードルが下がります。
この人は
「こういうことを大切に考えていらっしゃるんだな」と
伝わってきたりもするし。
安木
本屋さんでおもしろそうな本を見つけたとき、
「あ、この先生、登場してくれた方だ!」
みたいなことって、けっこうあるんですよ。
下尾
あとは授業の探し方で、
もうひとつ言いたいことがあります。
それぞれの授業に、見終わった方の
おすすめコメントがあるんですけど、
それをヒントに見ていくのも好きです。

下尾
「あ、この人と興味が近いかも」と思って、
背中を押されて授業を見ることって、
わたしはけっこうよくあるんです。
鹿子島
見終わったあとで
「これはここがよかった」とかを、
まだ見ていない人向けに書くのもたのしいですよね。
振り返りにもなるし。
視聴後に「コメントしませんか?」という
ポップアップが出てくるので、
自分の気持ちが熱いうちに書くのもいいです。
コメントを書くこと自体、楽しめます。

(つづきます)

2024-08-15-THU

前へ目次ページへ次へ