
「ほぼ日の贈りものマルシェ」のページに出てくる
キャラクターをはじめ、
デザインワークを担当してくださった、
tupera tuperaさん(亀山達矢さんと中川敦子さん)。
おふたりは「贈りもの」を
どんなふうにしていますか?
また、「贈りものマルシェ」の
デザインワークについて。
京都在住のtupera tuperaさんに、
リモートでインタビューしました。
撮影:長野陽一
tupera tupera(ツペラツペラ)
亀山達矢と中川敦子によるユニット。
絵本やイラストレーションをはじめ、
工作、ワークショップ、
アートディレクションなど、
様々な分野で幅広く活動している。
絵本に『しろくまのパンツ』『パンダ銭湯』
『かおノート』『やさいさん』『いろいろバス』
『うんこしりとり』など、著書多数。
海外でも様々な国で翻訳出版されている。
NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」の
アートディレクションも担当。
「わくせいキャベジ動物図鑑」で
第23回日本絵本賞大賞。
2019年に第1回やなせたかし文化賞大賞を受賞。
tupera tuperaさんインタビュー 2
- ――
- 今回の「贈りものマルシェ」の
ページのデザインワークについて、
最初にいろいろとお話をさせていただいて、
その後も相談しながら、
絵を仕上げていただきました。
- 中川
- はい。
- ――
- なんかもうページのほうで
すっかり見慣れてたから、
今、原画で見ると、
ちょっとグッときちゃいます。
やっぱり原画はすごい。
ぜんぶ手作業で作られた、
切り絵なんですよね。
- 中川
- みなさんと話し合いをしたときに、
けっこういろんな絵の設定で描いたんです。
どういうキャラクターが
必要かっていうのを話して。
で、そのなかで、なんか……。
「オックリー」の話になって。
- ――
- オックリー、そうそう(笑)。
- 中川
- 「贈りもの」から「オックリー」
っていう名前つけたりして。
で、なんかその贈りものたちが活躍する。
贈りものたちが、贈りものを紹介する。 - そんなようなものをつくりましょうか、
ということになりましたよね。
- ーー
- はい。
それで、どこかにハートが隠れてる
キャラクターたちが来ました。
- 中川
- そうですね。
なんか贈りものをする、
その気持ちが大事かなっていう。
商品は、いままでほぼ日さんに、
こんないい商品があるよということは、
紹介をすでにされていて。 - このページに関しては、もう少しその、
いつ誰が誰にどんな気持ちで
贈りものを贈りたいかっていうことを、
大切にしたページだということで、
なんかそのところを
ハートに込めてみようかって。 - それから胴体を贈りものに、
ほぼ日のギフトパッケージにして。
- ――
- はい。ほぼ日のギフト用の
箱を見ていただいて。
- 中川
- はい。そうです。
それで、黄色いリボンは全体的に使って。 - これからいろいろね、
シーズンとかにも合わせて
いけたらと思っています。
- ――
- 明るい雰囲気がひと目で伝わって、
すごくいいなと思いました。
それからこの動物たち、
ずいぶん個性的ですよね。
- 亀山
- 個性的ですか?
- 中川
- たしかにその、
ラッピングのバリエーションを出すのを
ちょっと悩みました。
- 亀山
- ほんとは、1000人くらいいると
いいと思うんですけど。
- ――
- 1000人!?
じゃあ、いつか(笑)。
こつこつ増やしていただいて。
- 中川
- 栗のオックリーとか(笑)。
- ――
- 秋のね、
栗もお願いしたいですね。
- 亀山
- オックリーがね、1000人、
町ができるくらいまで。
- ――
- 町が。
なるほど、
イメージはマルシェっていうことも、
最初からお伝えしていたので。
なんて言うでしたっけ、
これ、この、そうガーランド。
これもかわいいです。
- 中川
- まあ、これ、
マルシェの定番のイメージでは
あるんですけど。
でも、そういう定番のイメージも
大事っていうか。
マルシェ行って
ワクワクするっていう感じが。
- ――
- このハラマキやタオル、
細かく作られてて‥‥、
たいへんでしたよね、これ。 - 中川:けっこう、模様がね。
手描きだと描きやすいチェックも
切り絵だと描きづらくて
けっこう難しい。
- ――
- これは設計図みたいなのを描くんですか?
ここ、赤、白、赤、みたいな。
- 亀山
- いや、描かない。
- 中川
- そのハラマキは、実際にも持ってて、
愛用しているハラマキの柄なんですけど(笑)。 - ――:そうなんですか。
以前、tupera tuperaさんの
「ほぼ日ハラマキ」もありましたね。
- 中川
- この、タオルのほうのチェックは
すごく難しい。
だけどね、
なんか違う柄にしちゃいかんしなって。
一応、ほぼ日さんの柄から、っていうので。
- ――
- ありがとうございます。
これがあるのとないのと
全然、違いますよね。
- 中川
- まず、もともとの色数を決めて
つくろうとは思ってたので。 - そのなかで、そのほぼ日さんのグッズ、
表現できるだろうかっていうので、
こう、パズルみたいに、
これはこの色でつくれるなとか思って見てくと、
意外と実際の商品と、いい感じに。
- ――
- はい。リンクしてると思います。
- あ、こんなにページは賑やかなのに、
色数は決まっているんですね。
あ、すごい。赤はこの赤、とか。
- 中川
- そうです。
もう、その数だけで。 - イメージカラーっていうか、
新しく立ち上がるホームページって、
この色のページかっていう感じがないと、
バラバラしちゃうので。
- ――
- ありがとうございます。
- オックリーたちの住むこの場所が
にぎやかだけど
まとまりがある理由がわかりました。 - ところで、この町の住人たちのことは、
動物たちも、「オックリー」で
いいんですね?
- 亀山
- はい。オックリーマンです。
- ――
- (笑)。
- 亀山
- オックリーマンカード、
つくりたい。
- ――
- オックリーマンカード、
なんかちょっと聞いたことある響き。
つくりたいですね(笑)。
ほんとに、
プレゼントに入れられるようなカードを
いつかつくりたいと思っているので、
その時にはぜひ、よろしくお願いします。 - 今日はありがとうございました。
(おわり)
2023-03-14-TUE