2021年、株式会社ほぼ日は、
2度目のインターン募集に取り組みました。
結果、7名のインターン生が卒業後、
「株式会社ほぼ日」へ入社することに。
ほぼ日のインターンをご検討中のあなたが、
きっといちばん気にしているポイント、
「ほぼ日のインターンってどんなことするの?」
について聞きました。
話してくれるのは、もちろん、
当事者である2期インターンを経験した5名たち。
そこに、1期インターンを経た2名も加わります。
さらに、採用担当者の趙と石澤もすこし登場。
驚いたことやうれしかったことを、
それぞれが緊張しながら話します。
進行とまとめは、ほぼ日の山下です。
- ──
- インターンの期間中、
実際に取り組んだほぼ日のお仕事を
もうちょっと具体的に聞きたいです。
それぞれどんなことをしたの?
渡邉さん、どうでしょう。
- 渡邉
- 具体的にはたとえば、
「カレーの町さんぽに、出かけよう。」
という読みものがあったんですけど、
その取材に行くってなったときとかに、
「あ、じゃあ行ってきて」って言われて、
ええ?!ってなりました。
「写真撮ってきて」って。
もう、カメラ持ってオロオロ。
突然の「これやって」に、
オロオロすることはしょっちゅうでした。
- ──
- ああー、あるでしょうね。
- 渡邉
- 先輩のADさんが
基本的に付いていてくれると
思っていたんですが‥‥。
- ──
- 「ひとりで撮ってきて」と。
- 渡邉
- はい。
デザイナーがカメラマンを
やるとは思ってなかったので、
まずそこでアワワってなりますし。
- ──
- そういうことは、
ほぼ日では往々にしてあります。
- 趙
- きっとね、先輩は、
「ワタコ(渡邉の愛称)ならできる」って
思ったから行かせたのよ。
- 渡邉
- ありがたいです。
‥‥でもビックリしました(笑)。
- ──
- やっぱり具体的な話はおもしろいです。
ええと‥‥
時間なら売るほどある男、
千野くんはどうでしょう。
- 千野
- (笑)ぼくは、高澤さんとペアで、
ハラマキをやっていました。
- 高澤
- そうですね、ハラマキが多かったです。
- ──
- 「ほぼ日ハラマキ」
ということは、
メンターは廣瀬さんだ。
- 千野
- はい、廣瀬さんに教えてもらいながら。
- 高澤
- インターンの半分くらいは、
ハラマキで頭が(笑)。
ずっとハラマキが頭のなかに。
- 千野
- デスクトップもハラマキだらけ(笑)。
- ──
- 具体的にはハラマキの何をやったの?
- 高澤
- 廣瀬さんから、
「ハラマキのページを新しい視点で
リニューアルしてほしい。
インターンの期間中ずっと考え続けてね」
というテーマをいただいたんです。
- ──
- ずっと考えて、と。
- 高澤
- なのでずっと、千野くんと、
「ハラマキがさあ」
「あのハラマキは」みたいな、
会話の主語がずっとハラマキで(笑)。
- 千野
- 何も知らなかったから、
過去にどういうハラマキをつくったか、
まずは歴代のデザインをかき集めたり。
- 高澤
- 常にハラマキのことを調べてました。
- ──
- ふたりでハラマキの世界へ。
- 渡邉
- テーブルの端っこで、
ふたりで紙に書き出して、
「このハラマキは」
「こっちのハラマキも」って
やってるのを何度も見ました。
- 千野
- あとは、ツチキリさんとかも。
- 高澤
- あ、そうですね。
ツチキリさんもやりました。
- ──
- 「だいどこ道具ツチキリ」
ほんと、すぐ本番だなぁ(笑)。 - 梁さんは?
どういうコンテンツを?
- 梁
- わたしは、「ほぼ日手帳」とか。
- ──
- 手帳の、ページデザイン?
それとも商品のデザインとか?
- 梁
- イベントスペースのデザインを。
TOBICHIの店内ポスターや、
スタンプラリーのスタンプなどを。
- ──
- さっそくの活躍ですね。
あ、そうだ、まさしくこの、
「小舟のインターン2022」も
梁さんのデザインでした。
それはぼくもやりとりを見てたけど、
ほんとに丁寧だった。
- 趙
- 梁さんはほかにも、
「ほぼ日の怪談」とか、
「つきのみせのWABARAのシロップ」のタグとか、
「ほぼ日手帳マガジン」のページとか、
ピカピカのデザインを
たくさん手がけたんです。
- ──
- はあー、すごいなぁ。
梁さん、国籍は韓国ですよね?
- 梁
- はい、そうです。
- 趙
- 韓国からデザインを学びに
日本の美大に入って、
インターン生を経て、
ほぼ日の乗組員になりました。
ね?
- 梁
- はい。
- ──
- それは、うれしい出会いですね。
- 趙
- そう! ほんとうに。
- 梁
- ありがとうございます。
- ──
- 加藤さんは逆に、
インターン期間中に海外へ
留学していましたよね。
- 加藤
- はい。
ニューヨークに6ヶ月ほど。
- ──
- ミーティングにオンラインで
参加したりしながら、
どんな具体的な仕事を?
- 加藤
- わたしは自己紹介のときに
「本が好きです」と言ったんですけど、
それがきっかけで、
三省堂書店の神保町本店さんに通う
コンテンツを担当することになりました。
- 趙
- 「ほぼ日インターン生、三省堂書店さんに通う」
だよね。
- 加藤
- はい。
「ほぼ日ブックスのフェアを
本屋さんでやらせていただけるから、
それを盛り上げる企画に
インターン生たちが取り組もう」
というアイデアをいただきました。
文章をあまり書いたことないので、
「わたしが書いていいのですか?」
という気持ちでしたけど、
自分の好きな本を紹介できるのが
すごい楽しかったです。
- ──
- 原稿を書いた。
- 加藤
- 書きました。
先輩がチェックしてくださるのが、
ありがたかったです。
わたしの文章を
深夜のうちに永田さんがバババって
直してくれて、
次の日に見たら
すごく読みやすくなってる上に、
コメントまでつけてくださって。
ほんとに勉強になりました。
- ──
- けっこうほぼ日では、
いろんな人が文章を書きますよね。
やってきたデザイナーのみんなに、
そんなつもりはなかったと思うんだけど。
- 加藤
- そうですね、
原稿を書くとは思っていませんでした。
- ──
- なにかを伝えようとするときに、
「デザイン」と「原稿」を
わけて考えるのって意味がないですよね。
デザイナーは、
渡された原稿をただ流し込むだけじゃ
ないじゃないですか。
伝えたいことが何なのかをわかって、
ビジュアル全体を決めていくわけで。
デザインと原稿を一体に見る感覚が、
どうしたって必要になると思うんです。
だからデザイナーの仕事には、
「言葉」のことが
ずっと付いてまわるんじゃないかなって、
ぼくは思ってます。 - 逆に、書く人たちも、
ラフ画を描いたりとか、
デザインまで入ってくる人がいるよね。
「こんなビジュアルで」みたいな。
デザイナーと原稿を書く人が
きっぱりわかれてる会社だと
対立したりするのかもしれないですが、
ほぼ日でそういう線引きはないです。
いっしょに両方を考える。
お互いに僭越、みたいな(笑)。
- 加藤
- はい(笑)。
- 趙
- すみません!
ちょっと割り込んでいいですか?
- ──
- はい、もちろん。
- 趙
- いまのお話が、まさに、
すごくつながると思って割り込みました。
- ──
- なんでしょう。
- 趙
- このインタビュー記事が世に出るときって、
採用直結型のインターン生を
募集するタイミングなんですね。
- 石澤
- そうですね。
- 趙
- 2期生は
デザイナーさんばかりだったんですが、
実は今回、
デザイナーの募集がないんです。
3期インターンでは、
「企画職」の募集を行います。
- ──
- そのように聞いていました。
- 趙
- ただ、
じゃあ、デザインをやってきた人が
応募できないかっていうと、
そういうわけではありません。
なぜなら、
いま言ってくださったように
ほぼ日ではデザインと企画が‥‥
- ──
- いっしょなんですよね。
- 趙
- そうなんです。
「企画」を中心に
働いてくださる人であれば!
ということをちょっと宣伝のように
言っておきたいなと(笑)。
- ──
- 自分はデザインの勉強をしてきたから
今回はダメだっていうわけじゃなくて、
デザインの勉強は「伝える」ために
してきたわけだから
企画職でも応募できますよ、
っていうことですよね。
- 趙
- はい!
イラスト|堤淳子(223design)
2022-08-25-THU