2021年、株式会社ほぼ日は、
2度目のインターン募集に取り組みました。
結果、7名のインターン生が卒業後、
「株式会社ほぼ日」へ入社することに。
ほぼ日のインターンをご検討中のあなたが、
きっといちばん気にしているポイント、
「ほぼ日のインターンってどんなことするの?」
について聞きました。
話してくれるのは、もちろん、
当事者である2期インターンを経験した5名たち。
そこに、1期インターンを経た2名も加わります。
さらに、採用担当者の趙と石澤もすこし登場。
驚いたことやうれしかったことを、
それぞれが緊張しながら話します。
進行とまとめは、ほぼ日の山下です。
- ──
- グループワークに取り組みながら
それぞれがほぼ日の
実際の仕事をどんどんやっていく。
そんなインターン生の様子を、
前回の、つまり初回インターン生たちが
近くで見ていたわけです。
- 趙
- そうですね。
- ──
- きょう、この場所には
前回のインターン経験者にもふたり
来てもらっています。
南さんと、西村さん、ようこそ。
- 南
- お邪魔しています。
- 西村
- 1年前を思い出してました。
- ──
- 前回もインターン期間を振り返って
座談会をひらきましたよね。
- 西村
- はい。
- ──
- 近くで見ていて、どうでした?
- 西村
- わたしたちのときは、
人数がこんなに多くなかったんです。
2回めはインターン生の数が
わたしたちのときの3倍くらい。
しかもデザイナーの方々が
どかんとやってきて驚きました。
近くでみんなの様子を見ていて、
そうですね‥‥
より独立してるように見えました。
- ──
- 独立?
グループワークをしてるのに?
- 西村
- グループワークに取り組んでいるのは
知ってたんですけど、
目に入ってくるのは
毎日のほぼ日の仕事の方なんです。
わたしたちのときは
インターン生が
いつもギュッと集まってたのに、
2期生のみんなは
みんなそれぞれが自立して仕事して。
ちゃんとしてる方が多いなって(笑)。
- ──
- 自分たちより
しっかり者に見えた(笑)。
- 西村
- はい。
- 南
- あと、ほぼ日のインターンは
期間が長いので、
みんなほんとうにがんばってるなぁと。
わたしたちのときより
倍くらい長かったですよね?
わたしたちでさえあんなに濃密だったのに、
ほんとうにすごいなと
思って見てました。
- 趙
- いや、倍とかじゃないよ、
1ヶ月くらいしか違わないはずだよ。
- 南
- あれれ? ホントですか?
- 趙
- そう、コロナでスタートは遅れたけど、
期間はひと月くらいの違いだと思う。
- 南
- そうでしたか‥‥。
すっごく長くがんばってるように
見えてました(笑)。
- ──
- ひと月っていうのは短くもないしね。
- 南
- はい。
お仕事をしながら、
学校の課題もやってたっていう。
それを思うとひと月は大きいです。
- ──
- あ、それについては聞いておきたい。
学校でやらなくちゃならないことと、
会社でやることっていうのは、
インターンを検討している人にとって、
大きな課題としてありますよね。
- 西村
- そうですね。
- ──
- なにかアドバイスはありますか?
こういうふうに分けるといいよとか。
- 西村
- 管理するのは自分なんだ
っていうことをすごく学びました。
- ──
- 自分。
- 西村
- はい。
「この日はぜったい6時に帰る」とか、
逆に、
「この日は学校が休みだから仕事に集中」
みたいな。
メリハリを自分でつけないと、
よけいに疲れちゃうので。
そこはたぶん、
自分じゃない他の人は
管理してくれないところなんだな
っていうのは、すごく思いました。
- ──
- 学校が忙しいときに
ほぼ日の仕事を頼まれたりしたら
どうしてたの? 断ってた?
- 西村
- そうですね、卒論前とかは。
でも断るというか‥‥
- ──
- そうか、前に言っておく。
- 西村
- そうでした。
「この日はいません」みたいに。
- 南
- 学生とお仕事の両立を
どうしていくかっていうのは、
やっぱりインターン生にとっては
おっきな課題なんです。
どっちもおろそかにしたくないので。
- ──
- うん、そうだよね。
- 南
- わたしも学生のとき
そんなにうまくはなかったので、
両立するにはどうすればいいんだろう
っていうことについては、
この先インターン生がやってくるなら
いっしょに考えたいと思ってます。
- ──
- 自分も上手じゃなかったから。
- 南
- はい。
で、いっしょに考えるには、
やっぱりその人自身が
どういうスケジュールかを
まずは出さないとですよね。
先輩たちは、
外から見てもわからないので。
ちゃんと自分で、
「この日はちょっとできないです」
というのを申告するのが、
どっちもおろそかにしないための
第一歩だと思います。
- ──
- 「この日はちょっとできないです」
っていうのは、
納得してくれるんですね? 会社は。
- 南
- え、それは大丈夫‥‥ですよね?
- 石澤
- 大丈夫です(笑)。
- ──
- 先輩は「かんべんしてよ」とか言わない。
- 石澤
- 言いません(笑)。
- ──
- 無言の圧とかも。
- 趙
- ないです!(笑)
「この期間は課題があるので
1ヶ月休みます」
と言うのはもちろん大丈夫ですし、
それを言われたことで
採用に影響することは
ぜったいにないです。
- ──
- 心配しないで課題や卒論などに
集中していいんですね。
- 趙
- もちろんです。
学業優先です。
- ──
- はい。
大切なことを確認できました。
- 石澤
- とくに2期生のときは
デザイナーがたくさん入ってきたので
デザインチームがそのあたりを
しっかり受け持って、
仕事量のコントロールを
してくれていたと思います。
- 高澤
- そうなんです。
ほんとに先輩たちが
中心になってくださって、
いっぱい加わってきた
デザインチームのインターン生たちを、
時間のことだけじゃなくて、
どう育てていくかみたいなことも、
めちゃくちゃ考えてくださって。
すごい、それは、もう大感謝でした。
なんて言ったらいいのか‥‥
言葉が足りないんですけど、
「見ててくれる」ので
すごい安心できました。
- 渡邉
- 「いっしょに考えてくれてる感」?
- 高澤
- そう、それ!
- 渡邉
- どうやって両立させるかを
「いっしょに考えてくれている感」が
日を追うごとに大きくなっているのを
感じていました。
両立については
もちろん自分で決めなきゃ
いけないところもあったんですけど、
「学校のほう、いまどうなの?」
と親身になって聞いてくれるので、
けっこうわたしは
先輩のAD(アートディレクター)さんに
頼ったりもしていました。
- 梁
- わたしも、
たくさん助けていただきました。
- 加藤
- 先輩のみなさんのおかげです。
いい経験をさせてもらいました
- ──
- そっかー。
いい先輩たちだなぁ。 - いまもね、
みなさんへのインタビューの
写真を撮っているのは、
デザインチームの先輩の
山川みちこさんですもんね。
ね? 山川さん。
- 山川
- (わたしのことはいいので
インタビューを続けてください、
というジェスチャー)
- ──
- (笑)
- ‥‥ところで千野くんが
しばらく黙ってるんだけどなにか‥‥
ああ! そうか(笑)、
千野くんは両立の心配なかったんだ。
- 千野
- なんか、すみません。
- ──
- 千野くんだけ
卒業後のインターンだった。
- 石澤
- 面接のとき千野くんは、
とても印象的なことを言ったんです。
- ──
- なんて言ったの?
- 千野
- いや、それは‥‥。
- 石澤
- 「時間だけは売るほどあります」
- ──
- おおー(笑)。
- 石澤
- 「時間だけは売るほどあります。
だからよろしくお願いします!」
- 千野
- すみません、ほんと、
面接では、
もう何でも言ったれと思って。
- ──
- 何でも言ったれ(笑)。
- 千野
- いや、すみません!
- ──
- たしかに、
「時間だけは売るほどあります」
って、卒業前の人は言えないわー。
ちょっと‥‥ずるい?(笑)
- 千野
- 申し訳ないです! ぼくだけ、
ぼくだけ毎日ほぼ日で仕事して!
みんな卒制とか課題とかあるのに
ほぼ日の仕事もちゃんとやって、
ほんと、めっちゃたいへんだなと。
その‥‥尊敬してました!
- 趙
- 千野くん、大丈夫!
だれもずるいとか思ってへんから!
この子たち、
そんなこと思う子と違うから!
- ──
- 趙さんがまた、おかあさんのように(笑)。
- 一同
- (笑)
- 石澤
- 実際はそれぞれの事情も
わたしたちは把握してました。
両立の苦労をしてない人が有利、
ということはまったくないんです。
- ──
- ですよね。
千野くん、気にしなくて大丈夫です。
- 千野
- よかった‥‥。
ありがとうございます。