こんにちは、ほぼ日の奥野です。
尊敬する編集者にしてゆかいな大先輩、
宝島「VOW」二代目総本部長・古矢徹さんとともに、
ちいさな連載をはじめたいと思います。
スマホや携帯を持たない“丸腰人”人生65年の
古矢総本部長と、スマホは愛用するが
ときどき海に投げ捨てたくなるわたくし奥野が、
世界の片隅にひっそり存在するであろう
愛すべき“丸腰人”を探しに行く‥‥という企画です。
まず手はじめに、“丸腰人”ご本人さま、
もしくは“丸腰人”のまわりにいるみなさまから、
スマホや携帯を持たないがゆえの
困難とペーソスに満ちた日々のエピソードを、
送っていただきたいなと思ってます。
それらを、当連載で紹介していきたいと思います。
投稿どしどしお待ちしてます！
採用された方には、素敵なプレゼントも考え中。
古矢徹（ふるや・とおる）
「止れま」「まさる死ろす」「聞け、わだみつおの声」などのおまぬけネタで知られる、雑誌『宝島』の読者投稿企画“VOW”（バウ）二代目総本部長。『宝島』休刊後、女性誌『sweet』（宝島社）に拾われ今も連載継続中という知る人ぞ知る事実は、21世紀雑誌界の奇跡と言っても過言と言えなくもなくなくない？ 声優の古谷徹さんとは別人。最近「久しぶりにVOWのサイトを見たら、二代目総本部長がお元気そうで何よりだった。東秋留の辺りを通りがかるたびに古矢さんっぽい人を探すんだけど見つからないなぁ」との読者のSNSへの書き込みあり。古矢さんっぽい人は、今は西東京市あたりで探すと見つかるかもよ。
完全な丸腰人の話ではありませんが、
わたしがまだガラケーユーザーだった頃、
仕事中に
ＱＲコードをガラケーで読み取ろうとしたら
「ＱＲコードの写真」が撮れました。
もちろん、どこのページにも飛べません。
ただ
四角くて白黒のＱＲコードの写った写真が
画面にあるばかりです。
近くにいた他社の方は大爆笑。
わたしは、
ＱＲコードの写真が表示された画面を見せて
にっこり笑顔で
その方のスマホ写真におさまりました。
あのときは笑い話でしたが、
２人きりの零細個人商店の70代男性店長も
わたしもガラケー。
お店のインスタをはじめるために
２年前、わたしがスマホに変えました。
どなたかの投稿でもありましたが、
いまは世の中どこへ行ってもスマホありきで
話を進めてきて、
まるで真綿で首を絞めるようだとの投稿に
賛同します。
どこのイベント出店の書類にも
当日現場で連絡がつく番号を記入する必要があり、
ガラケーも持たない「本物の丸腰人」だと
イベント出店も出来ないのか、と愕然とします。
（携帯電話登場以前も
大規模イベントってたくさん開催されていたのに）
インスタはともかく
LINEまでは使う必要のない当店ですが、
イベント出店先によっては
「連絡はLINEで」とか言われてしまい、
せっかくスマホにしたのにまた浦島太郎気分です。
（企業や役場運営のイベントは
メール、FAX、郵便オッケーなので、
みんなに優しいユニバーサルデザインだと思います）
そういえば、1995年当時ですら
携帯電話を持たない丸腰人のわたしは
めずらしい存在だったことを思い出しました。
待ち合わせ時に不便がられましたが、
みんなが
時間通りに待ち合わせ場所に来ればすむ話で、
それで何千年も人類は待ち合わせてきたのに‥‥。
わたしですら
しぶしぶ携帯電話を持った2000年代はじめに、
偶然地元で再開した高校時代の同級生女子
（明るくてかわいい）が強い意志を持って
「携帯電話は持ってない」と言っていて、
彼女はいまどうしているだろうか、
とふと気になりました。
彼女とはそこまでの仲でもなかったので
今どこにいるかもわかりませんが、
どうか彼女が生きづらさを抱えていませんように！
（じゅげむ）
（つづきます）
2024-10-14-MON
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スマホやケータイを持っていない。
ただそれだけなのに、こんなご苦労、こんなひどい目、
はたまた、こんないいことありました‥‥
というエピソードをお送りください。
どんな些細なことでも、けっこうです。
オチなどなくても気にしない。
丸腰人ご本人でも、丸腰人の近くにいるのアナタでも、
誰でも投稿OKです。
総本部長とふたりで、すべての投稿を謹んで拝読し、
「これは!」と感じ入った投稿を、
この連載で紹介してゆきます。
みごと掲載された方には、素敵なプレゼントも考え中。
どうぞ、ふるって投稿ください。
総本部長が長年（？）あたためてきた
この連載の命運は、みなさんの1通にかかっています!
イラスト：ゴロー