前回の連載のなかで、
「ご実家などに眠っている
ファンシーなグッズはありませんか?」
と、呼びかけたところ、
メールやツイッターで
たくさんの投稿をいただきました。
どうもありがとうございます!
なんとメロさん、ほぼ全ての方の
投稿写真を鑑定してくださったんです。
ぱっと見ただけで、「あ、これはですね~」と
あらゆる方向に話が進んだ鑑定の様子を、
そのまま、こってりとお伝えします。
レアで貴重な「ファンシー絵みやげ」の数々、
その当時の時事ネタもおたのしみください。
担当はほぼ日のフジタです。
ファンシー絵みやげの記事を拝読して、
「気づいた人の責任」として
連絡差し上げたくなりました。
「今、こんなにネットで
言及されていないものがあるのか。歴史の中に
確かに存在したものが忘れ去られている」
という文章を読んで、
私にもひとつ心当たりがあるのです。
(※中略)
気づいたからには、調査して保護する活動を
したほうがいいのでは、と思いはじめました。
私にもできるでしょうか?
(ホリイ)
- ーー
- メロさんの活動を見て、ご自身も
「ネットで言及されてないものがある」ことに
気づかれたそうです。
その内容を書いてしまうと、
ホリイさんの、ひょっとしたら今後行うかもしれない
調査活動に差し障りがあるといけないので、
記事にするときには略しますが、
メロさんは全文を読んで、
アドバイスをお願いできますか。
- メロ
- なるほど、ホリイさん、
おもしろいテーマです。
「私にもできるでしょうか」ということですが、
はい、できます。
やるかやらないかだけで、やるべきです。
というか「気づいた人の責任」ですよ(笑)。
大きな発見に結びつくかもしれないし、
ちょっとした答えがわかるだけで終わるかもしれない。
見返りを問わず、ぜひやってください。
なんなら手伝います。
- ーー
- ホリイさん、ぜひ挑戦してみてください。
では、まいりましょうか。
- メロ
- メロ賞決めますか。
- ーー
- お願いします!
- メロ
- すごく悩ましいです。
鹿児島の西郷どんと薩摩おごじょの
ペアキーホルダー(※第4回)もよかったし、
上州路の国定忠治のキーホルダー(※第6回)も
よかったですね。
どれもいいんだけど‥‥
やっぱり、最終的には、これです!
- ーー
- わーーーーー、やはり、これですか。
- メロ
- はい。メロ賞です。
- ーー
- すごい。
あらためて投稿をもう一度みてみましょう。
連載を興味深くよみました。
そして!なんと!初代と思われる、
このキーホルダーがありました。
忘れていたのですが、
1985年(わたくし、14歳)、
札幌の陸上全国大会で購入したか、
もらったかしたもののようです。
比べてみると、
尻尾のようすがちがうので、
本物ではない可能性もありますが‥‥。
ぜひ、鑑定をお願いいたします。
(satoko)
(※第3回に登場した投稿です)
- ーー
- satokoさん、おめでとうございます。
メロさん、選んだ理由を教えてください。
- メロ
- これはまず、もの自体に年号が書かれていること。
そして、ジュニアハイスクールミーティングという、
特定の場所でしか手に入らないレア度。
ファンシー絵みやげの最初とされる
ナキギツネであるということ。
どの側面から見ても貴重なものです。
かわいさとか絵の良さとか以上に、
ものとして貴重です。
特定の大会向けに作られたなんて、
絶対手に入らない。
- ーー
- メロさんの
「欲しい度」も一番高いですか。
- メロ
- はい。欲しい度も一番高いです。
これが出てきたときから、
本当にいいなあ、と思ってまして。
ただ、これを超えるものが
出てくる可能性もあるので、
確定はできてなかったですけど、
これがずっと暫定1位でした。
他のものも、それぞれの良さがありつつも、
これを超えてくる要素としては難しかった。
みなさんの思い出の中のものなので、
本当はどれもいい。
優劣つけられる話ではないですよね。
でも、あえて選ぶなら、
これがやはり突出してる部分が多かったので、
決めました。
- ーー
- たしかに。どれも素晴らしかったですけど、
やっぱりこれは相当貴重なんですね。
「ジュニアハイスクールミーティング」ですから。
- メロ
- 1985年に14歳だったんですね。
- ーー
- 35年前のものを大事にとっておいてくださって。
さて、「メロ賞」の賞品は、
メロさんのコレクションのなかから
選んでいただくことになってます。
- メロ
- はい。決めました。
「おコン!」のキーホルダーにする予定です。
- ーー
- おコン‥‥というと、
キツネつながり?
- メロ
- はい。北海道で買ったものです。
- ーー
- satokoさんには副賞として
「ほぼ日」からもお茶やカレー、タオルなどが入った
「ほぼ日グッズつめあわせセット」をお送りします。
satokoさんには、あらためてこちらから
メールを差し上げますね。
‥‥さて、2日間かけてたっぷりと鑑定しましたけど、
メロさん、いかがでしたか?
- メロ
- 自分でもたくさん発見があって、
おもしろかったです。
こんなに多くの方に送っていただいて、
ありがとうございました。
何十年もファンシー絵みやげを
大事に取っておいてくれた、
ということもうれしかったです。
そして、いつか、もし不要になったときは、
捨てる前に私に送ってください。
責任をもって保護します。
- ーー
- 隣で鑑定を聞いていて、
全国の、いろんな情報を知ることができました。
なんというか「日本を一周した」といっても、
メジャーなところを
ぐるっと周ったわけじゃなくて、
メロさんの場合、本当に細かい場所まで
くまなく歩いて調査して、
しかも1回じゃ見落としがあるかもしれない、
ということで
場所によっては2~3周しているわけですよね。
そのことの凄さがよくわかりました。
- メロ
- やっぱりその土地の歴史まで知らないと、
ファンシー絵みやげについて
語れない部分が多いので。
もともと一人旅とか
できないタイプだったんですけどね(笑)。
- ーー
- 引き続きの保護活動、応援してます。
メロさん、どうもありがとうございました。
投稿してくださったみなさまも、
本当にありがとうございました!
(おわります)
2020-04-09-THU