アメリカのマサチューセッツ州で
1908年に創業した
シューズブランドコンバース。
雨や雪の中でも作業できる
ラバーシューズの製造をはじめたのが起源で、
1917年にはバスケットボール専用の
「オールスター」が生まれました。
スニーカー史に残るモデルを
多数生み出しているブランドです。
今回のコラボのベースになったのは、
その「オールスター」のかたちがベースとなった
次世代モデルの「ALL STAR Ⓡ」です。
クッション性と安定感が増していて、
長時間の歩行でも疲れないのは、
高機能カップインソール
「REACT2.0」のおかげ。
「ALL STAR Ⓡ HI / MT
(MOTHER どせいさん HI)」の特徴や
かっこいい履き方について、
コンバースの野口佳さんと三木雛子さんに
おうかがいしました。
- ──
- 『MOTHER2』30周年記念に、
コンバースさんとコラボレーションができて
ほんとうにうれしいです。
ありがとうございます!
- 野口
- こちらこそありがとうございます。
- ──
- 今回つくっていただいた
「ALL STAR Ⓡ HI / MT」の特徴や、
かっこいい履き方を教えてください。
結び方もいろいろあるでしょう?
なにが正解を知っておきたくて。
- 野口
- オーバーラップとか、ね。
- 三木
- アンダーラップとかね。
- ──
- コンバースのみなさんは、
どう履かれているのかをおうかがいしたいなと。
- 野口
- まず、100年以上続くオールスターというモデルは、
「自由な履き方ができる」ことが前提としてあります。
その上で「コンバースとしてのベーシックな履き方」や、
紐の通し方のご紹介できるかなと。
- ──
- はい、ぜひ!
- 野口
- はい。では、まずスペックの内容から。
今回、どせいさんを全面にプリントしたところが、
まずインパクトがあって、すごくすてきなんですけど、
元々のベースモデルは
「オールスターⓇ」というモデルになります。
2023年春夏シーズンから
リリースしているシリーズで、
一番のポイントは、このインソール。
- 野口
- 「リアクト(REACT)2.0」という
インソールが入ってまして、
クッション性、軽量性に優れた
「PUフォーム」と
踵部分を包み込む「E.V.A.」という素材を使った
二層構造になっています。
緑の「PUフォーム」部分は
環境に配慮したリサイクル素材を
使っているんですよ。
- ──
- 昔のコンバースと比べると、どう違うんですか?
- 野口
- そうですね。昔のコンバースは、
そもそもカップインソールではなく、
外せないインソールで。
- ──
- あ、たしかに。
- 野口
- なので、硬さがちょっと‥‥と
感じられるお客様も、
お声としては多かったと思います。
それを改良して進化させたインソールが
「リアクト2.0」です。
- ──
- おぉー!(拍手)。
2023年春夏からなら、
もしかしたらまだ、経験されてない方も
いらっしゃるかもしれないですね。
- 野口
- そうですね。
いまだに「コンバースは
インソールが硬いんだよね」
とおっしゃられているお客様は非常に多くて、
「こんなに変わったよ」ということを
お伝えしたいです。
- ──
- なるほど。
- 野口
- あと取り外せるところもすごくいいですし、
クッション性と軽量性に優れているので、
長時間の歩行でも、
不快なことはなく使っていただけると思います。
ちょっと触ってみてください。
- ──
- すごい弾力‥‥。しっかりしてますね。
- 野口
- 硬度も大事です。
歩行に最適な硬度を調整しながら
開発したインソールです。
- 三木
- 「やわらかいと履きやすい」という
イメージを持つ人多いと思うんですけど、
やわらかすぎても疲れやすかったりします。
- ──
- そうなのですか。
- 野口
- 足が沈み込みすぎてしまうのは疲れるので。
なんだか枕と似てるいかもしれないですね。
- 三木
- コシがあったほうが。
- ──
- なるほど。
- 野口
- あとは、目に見えないところですけど、
足に接するソックライナーの生地には
抗菌防臭加工をしてあります。
- ──
- 知らなかったです。
- 野口
- フフフフ。
- ──
- かたちそのものは昔から変わってはいない?
- 野口
- 基本的には変わってないんです。
クラシックな外観を大切にしています。
オールスターの中でも様々なラインがあり、
それぞれにディテールやスペックが
少しずつ違っていますが、
基本的にはクラシックな見え感になります。
昔ながらの製法なだけに、
手仕事も非常に多くて。
このソールのテープも手で巻いていて。
- ──
- 手で巻いてるんですか? ここは!
- 野口
- そうです、そうです。
- 三木
- 1枚、2枚って、
2回巻いています。
- 野口
- そうですね。
ゴムがやわらかい状態で巻いて、
最後に釜に入れて硬化させます。
「バルカナイズ製法」といわれる製法です。
- ──
- え、おもしろい!
昔からそういうつくり方なんですか?
- 野口
- いわゆる長靴とか、そういったものは、
この製法でつくられています。
そもそもコンバース社が始まったのは、
長靴から始まっているので。
そのノウハウを生かして、
バスケットボールシューズを開発して、
このオールスターが誕生した背景があるので。
この製法ならではの特徴ですけど、
よくスニーカーって長年放置していると
靴底がボロボロに
なっちゃうじゃないですか。
- ──
- なります、なります。
- 野口
- 履かなくてもポロポロポロになるのは、
「加水分解」っていわれる現象なんですけど、
このゴム靴だと起こりません。
- ──
- へー!
- 野口
- もちろん白いところに少し黄ばみが出たり、
テカリが出たりなど、
違う変化は楽しめますが
長年大事に保管していたシューズが
崩れて履けなくなっていた
ということはございません。
- ──
- じゃあ、コンバースは
「ヴィンテージ」というものが
存在するんですね。
- 野口
- そうですね、かなり古いものが、
会社にも残されております。
- ──
- 長持ちするから、育てがいもあるという。
- 野口
- そうですね。長く使って
愛用していただけるとうれしいです。
- ──
- 今回のコラボもヴィンテージに育てたいですねえ。
ところで、ショップに海外のお客様が
いらっしゃいましたけど、
日本でコンバースを買って帰られるんですか?
- 野口
- はい、そうです。
日本のコンバースは、日本でしか買えません。
日本のコンバースで売られているものは
全て「コンバースジャパン」で企画されています。
- ──
- 海外へ輸出されていないんですね。
- 野口
- はい。
逆に、海外のコンバースを
輸入することもしていません。
- ──
- 海外のコンバースと日本のコンバースで、
違うところはあるんですか?
- 野口
- 同じオールスターでも、
デザインやスペックは全く異なります。
- ──
- ええ?!
- 野口
- はい。
- ──
- 違う進化を遂げてきているんですか?
- 野口
- はい。
企画から生産背景まで全く異なるので、
日本の市場に合った商品をリリースしてきました。
日本企画には「MADE IN JAPAN」の
オールスターも存在します。
こちらは久留米にある工場で、
昔ながらの製法のまま作られています。
- ──
- え、知らなかった!
- 野口
- 久留米の工場も靴作りの歴史は非常に長く、
そこからの脈々と続いてる製法で
ていねいに作られてまして。
- ──
- では、この「オールスターⓇ」も日本独自?
- 野口
- そうです。生産は海外になりますが、
日本で企画されて、
日本でのみ手に入るアイテムです。
そのため海外のお客様にとってもは、
日本でしか買えないコンバースということで、
デザインや履き心地を非常に喜んでいただいて
人気があるんです。
- ──
- 知らなかったです!
- 野口
- だから日本の有名なコンテンツである
『MOTHER2』とのコラボは、
すごく話題性も高い企画じゃないのかなと
楽しみにしています。
(つづきます。)
ALL STAR ⓇHI / MT
(MOTHER どせいさん HI)
13,200円(税込)
素材
UPPER:コットン/OUTSOLE:ラバー
サイズ
23.0〜24.5/25.0〜28.0(0.5cm刻み)
/29.0cm(4.0〜5.5/6.5〜9.5/10.5inch)
※おひとり様につき1個までのご購入とさせていただきます。
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