ほぼ日オフィス、引っ越します!
通いなれた「青山」を離れ、
次なる新天地「神田」に大移動です。
しかも今度の新オフィス、
これまでのはたらき方を見直し、
まったく新しい発想でつくるとか。
えっ?なにそれ?どういうこと?
というわけで、秋頃までつづく
新オフィス完成までのてんやわんやを、
不定期連載でおとどけします。
担当は「ほぼ日」稲崎です。
- ──
- きょうは総務の小竹さんと
デザイナーの平本さんにお話をうかがいます。
お引っ越しプロジェクトは、
いつぐらいから動き出したんですか?
- 小竹
- 新オフィスの機能や内装、環境を
どうしていくかというプロジェクトは、
3月くらいから本格的にはじまりました。
- 平本
- ぼくが参加したのもそのへんです。
設計をしてくださってるSUPPOSEさんとの、
最初の打ち合わせから入りました。
- ──
- 最初の打ち合わせでは、
どういう話があったんでしょうか。
- 小竹
- ビルを一棟借りるので
ビルの名前が決められるとか、
そういう話をしていた気がします。
糸井さんが、
「『なんだかんだビル』とか考えてるんだよね」
とかおっしゃっていて。
- ──
- なんだかんだビル! 神田だけに!
- 小竹
- ちょっと議事録を見てみます。
(パソコンを見ながら)
ええと、最初の打ち合わせでは、
「神田という街を発信していきたい」
という話が出てますね。
1階にあるラジオブースを
「神田の情報発信基地」というふうにして、
地域の方とつながる場というか、
神田のいろいろな情報を。
- ──
- ちょ、ちょっと待ってください!
- 小竹
- はい?
- ──
- いま、「ラジオブース」って言いました?
- 平本
- あれ、ご存じない?
- ──
- ぜんぜん知らないです。
えっ、ラジオブースをつくるんですか?
- 小竹
- つくります。
そこから神田のコミュニティを
盛り上げるようなものを発信します。
- 平本
- いまのプランだと
エントランスよりも前に、
まずラジオブースがあります。
1階の図面はこんな感じですね。
- 小竹
- 1階の奥はギャラリースペースなので、
ラジオブースと連動させて使うこともできます。
- 平本
- 発信のやり方が
いろいろ増えると思います。
- ──
- ギャラリーでイベントをやりつつ、
映像やラジオも配信できる。
はぁぁ。
- 平本
- ブースの前には「ON AIR」の電灯もあります。
ブースはガラス張りなので、
通りを歩いている人から中がそのまま見えます。
- ──
- まさにラジオブース!
- 小竹
- 大通りに面した1階なので、
会社のオフィスとしては、
ここがいちばん最初にバンって見えます。
- ──
- バンって見える。
- 小竹
- 糸井さんは「神田を盛り上げたい」って、
最初からずっとおっしゃっていて。
ちゃんと神田に貢献しようって。
- ──
- 水曜ミーティングでもその話は出てましたね。
「神田は、初めての地元になる」と。
- 小竹
- そうです、そうです。
ほぼ日として初めて地元になるから、
神田をとにかくちゃんと発信するし、
お祭りにも参加したいって。
そういう話もあって、
SUPPOSEさんの最初のプランは、
神田の街をかなり意識したものでした。
- 平本
- 街の要素を取り入れようというのが、
最初はけっこうあったんですよね。
神田にある純喫茶のような雰囲気がいいねって。
そのあとコロナのことで
緊急事態宣言が出たりして、
少し方向性も変わったというか。
- ──
- コロナのことは、
新しいオフィスにも影響してるんですか?
- 小竹
- してると思います。
コロナで外出自粛があった前と後では、
糸井さんの中のイメージも少し変わった気がします。
最初、2階はシェアオフィスにして、
いろんな人たちを呼べるようになっていたんです。
- ──
- シェアオフィス?
- 小竹
- もともとは2階が
シェアオフィスになる予定で。
- ──
- 2階がシェアオフィス?
知らないことばかりです(笑)。
- 小竹
- 最初、2階は「ほぼ日相談場」という、
シェアオフィスにしようと思っていました。
いまは違う使い方なんですけどね。
いまはこういう感じです。
- ──
- ここは、どういうスペースなんですか?
- 小竹
- 2階の機能としては、
現在の「ひな壇前」と呼ばれるスペースと同じです。
開かれた打ち合わせスペースという感じですね。
カフェみたいな空間で、
ゲストの方や外部の協力会社さんたちと
気軽に打ち合わせしていただけます。
- ──
- たしかにカフェっぽい。
- 小竹
- 最初の議事録を見てみると、
各フロアによって周囲とのつながりの強さを
分けようという話が出ていました。
集中フロア、雑談できるフロア、
超オープンなフロアみたいに、
各フロアで使い方を変えようって。
あと、最初から「ロッカー」の話も出てますね。
- 平本
- 糸井さんは最初から
ロッカーの話をしてたんですけど、
みんな普通のロッカーだと思ってたんですよね。
このときはまだ。
- 小竹
- そうそう(笑)。
普通のロッカーだと思ってた。
- ──
- 普通じゃないんですか?
- 平本
- SUPPOSEさんもぼくらも、
みんな駅にあるようなロッカーを
想像してたんですけど、
それがどうも違うということが、
途中くらいで発覚するんです。
- 小竹
- 糸井さんは初めから
そういうイメージだったんですが、
私たちの理解が追いついてなくて、
そこを掘り下げられてなかったんです。
じつは次のオフィスでは、
「ロッカー」というのが、
かなり大事な要素になっています。
(明日につづきます!)
2020-08-20-THU