ほぼ日オフィス、引っ越します!
通いなれた「青山」を離れ、
次なる新天地「神田」に大移動です。
しかも今度の新オフィス、
これまでのはたらき方を見直し、
まったく新しい発想でつくるとか。
えっ?なにそれ?どういうこと?
というわけで、秋頃までつづく
新オフィス完成までのてんやわんやを、
不定期連載でおとどけします。
担当は「ほぼ日」稲崎です。

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03 1階に、ラジオブース。

──
きょうは総務の小竹さんと
デザイナーの平本さんにお話をうかがいます。
お引っ越しプロジェクトは、
いつぐらいから動き出したんですか?
小竹
新オフィスの機能や内装、環境を
どうしていくかというプロジェクトは、
3月くらいから本格的にはじまりました。
平本
ぼくが参加したのもそのへんです。
設計をしてくださってるSUPPOSEさんとの、
最初の打ち合わせから入りました。

▲左が小竹さん、右が平本さん。 ▲左が小竹さん、右が平本さん。

──
最初の打ち合わせでは、
どういう話があったんでしょうか。
小竹
ビルを一棟借りるので
ビルの名前が決められるとか、
そういう話をしていた気がします。
糸井さんが、
「『なんだかんだビル』とか考えてるんだよね」
とかおっしゃっていて。
──
なんだかんだビル! 神田だけに!
小竹
ちょっと議事録を見てみます。
(パソコンを見ながら)
ええと、最初の打ち合わせでは、
「神田という街を発信していきたい」
という話が出てますね。
1階にあるラジオブースを
「神田の情報発信基地」というふうにして、
地域の方とつながる場というか、
神田のいろいろな情報を。
──
ちょ、ちょっと待ってください!
小竹
はい?
──
いま、「ラジオブース」って言いました?
平本
あれ、ご存じない? 
──
ぜんぜん知らないです。
えっ、ラジオブースをつくるんですか?
小竹
つくります。
そこから神田のコミュニティを
盛り上げるようなものを発信します。
平本
いまのプランだと
エントランスよりも前に、
まずラジオブースがあります。
1階の図面はこんな感じですね。

▲1階のプラン。左側が歩道に面しています。 ▲1階のプラン。左側が歩道に面しています。

小竹
1階の奥はギャラリースペースなので、
ラジオブースと連動させて使うこともできます。
平本
発信のやり方が
いろいろ増えると思います。
──
ギャラリーでイベントをやりつつ、
映像やラジオも配信できる。
はぁぁ。
平本
ブースの前には「ON AIR」の電灯もあります。
ブースはガラス張りなので、
通りを歩いている人から中がそのまま見えます。

▲ラジオブースのイメージパース。 ▲ラジオブースのイメージパース。

──
まさにラジオブース!
小竹
大通りに面した1階なので、
会社のオフィスとしては、
ここがいちばん最初にバンって見えます。
──
バンって見える。
小竹
糸井さんは「神田を盛り上げたい」って、
最初からずっとおっしゃっていて。
ちゃんと神田に貢献しようって。
──
水曜ミーティングでもその話は出てましたね。
「神田は、初めての地元になる」と。
小竹
そうです、そうです。
ほぼ日として初めて地元になるから、
神田をとにかくちゃんと発信するし、
お祭りにも参加したいって。
そういう話もあって、
SUPPOSEさんの最初のプランは、
神田の街をかなり意識したものでした。
平本
街の要素を取り入れようというのが、
最初はけっこうあったんですよね。
神田にある純喫茶のような雰囲気がいいねって。
そのあとコロナのことで
緊急事態宣言が出たりして、
少し方向性も変わったというか。
──
コロナのことは、
新しいオフィスにも影響してるんですか?
小竹
してると思います。
コロナで外出自粛があった前と後では、
糸井さんの中のイメージも少し変わった気がします。
最初、2階はシェアオフィスにして、
いろんな人たちを呼べるようになっていたんです。
──
シェアオフィス?
小竹
もともとは2階が
シェアオフィスになる予定で。
──
2階がシェアオフィス? 
知らないことばかりです(笑)。
小竹
最初、2階は「ほぼ日相談場」という、
シェアオフィスにしようと思っていました。
いまは違う使い方なんですけどね。
いまはこういう感じです。

▲ほぼ日ビル2階のイメージパース。 ▲ほぼ日ビル2階のイメージパース。

▲同じフロアの別アングル。 ▲同じフロアの別アングル。

──
ここは、どういうスペースなんですか?
小竹
2階の機能としては、
現在の「ひな壇前」と呼ばれるスペースと同じです。
開かれた打ち合わせスペースという感じですね。
カフェみたいな空間で、
ゲストの方や外部の協力会社さんたちと
気軽に打ち合わせしていただけます。
──
たしかにカフェっぽい。
小竹
最初の議事録を見てみると、
各フロアによって周囲とのつながりの強さを
分けようという話が出ていました。
集中フロア、雑談できるフロア、
超オープンなフロアみたいに、
各フロアで使い方を変えようって。
あと、最初から「ロッカー」の話も出てますね。
平本
糸井さんは最初から
ロッカーの話をしてたんですけど、
みんな普通のロッカーだと思ってたんですよね。
このときはまだ。
小竹
そうそう(笑)。
普通のロッカーだと思ってた。
──
普通じゃないんですか?
平本
SUPPOSEさんもぼくらも、
みんな駅にあるようなロッカーを
想像してたんですけど、
それがどうも違うということが、
途中くらいで発覚するんです。
小竹
糸井さんは初めから
そういうイメージだったんですが、
私たちの理解が追いついてなくて、
そこを掘り下げられてなかったんです。
じつは次のオフィスでは、
「ロッカー」というのが、
かなり大事な要素になっています。

(明日につづきます!)

2020-08-20-THU

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