なにせ創刊から22年ですから、
ほぼ日刊イトイ新聞の
アーカイブはほんとうに膨大です。
年末年始の休みに読み直す、といっても、
いったい何から読んでいいのやら?
そこで、ほぼ日刊イトイ新聞を
むかしから読んでいる人たちに、
おすすめの読みものを
音楽のプレイリストをつくるみたいに
ユニークな切り口から
ピックアップしていただきました。
(ありがとうございます!)
ピンと来たらぜひ読んでみてください。

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7.ちちあきこさんのプレイリスト

母、家族、虫、そして宇宙!

 >ちちあきこさんプロフィール

ちちあきこと申します。
ほぼ日読者であり、縁あって、
コンテンツのお手伝いで文字起こしなどをしています。

ほぼ日を読むことはわたしの日常になって、
もう20年以上経ちます。
20年‥‥長いです。
ほぼ毎日読んでいますが、
すみずみまで見ているわけではありません。
同じ日にビッグなコンテンツがドーンと
いくつも出ることもあって、
なんだこの大盛り具合は!
と、読んではみるものの
消化不良ぎみになることも多々あります。
どちらかと言うと、
かるーいコンテンツから読みますが、
ちらっと覗いた知的コンテンツにぐいぐい引き込まれて、
脳みそをかき回されたことや、
おもしろコンテンツかと思って読んでいたら、
ふとしたことで熱いものが込み上げてきて、
ディスプレイが滲んで字がよく見えない、
なんてこともあります。

ほぼ日コンテンツのお手伝いをしているからには、
「ほぼ日読んでみて!」と友達におすすめしたいけど、
毎日毎日こんなにコンテンツが増えて、
なにからどう読んでいいやら、たいへんだぁ、
と、こたつに入ってせんべい食べながら、
(まるで昭和の風景ですね。)
他人事のように思っていましたら、
わたしにお鉢が回ってきました。

「ほぼ日のこれまでのアーカイブの中から、
好きなものをおすすめしてください。」
編集部から、こんなお声がかかりました。

いいんでしょうか?
こんなわたしでいいんでしょうか!
この膨大なコンテンツの山の中から、
単に「わたしが好き」っていう理由だけで、
5つコンテンツを選んでいいんでしょうか。
ありがとうございます!!

これまでの人生を思い返せば、
見知らぬ土地に一から住み始めることが
わりと多かったので、
毎日更新されるほぼ日のコンテンツは、
なじみの店が「いらっしゃい」と
言ってくれているみたいに、
わたしにとって、とても心づよいものでした。
むしろ、大盛りでよかったのですね。

こんなわたしでよろしければ、
おすすめのコンテンツ5つあげますので、
ぜひぜひ読んでくださいませ。

テーマは、母、家族、虫、そして宇宙!です。


うちのお母さんって、ヘン!?

2002年のコンテンツ。
当時は「よそんちのお母さんおもしろいなぁ」
と読んでおもしろがっているだけでしたが、
いまわたしは母となり、読み返してみると、
「いろんなお母さんがいていいんだ。
しかも、子がちゃんと育ってる。」と、
母の多様性と子の生命力に感動しつつ、
勇気をもらっています。


すごいお母さん、
EUの大統領に会う

2014年のコンテンツ。
ここに出てくるお母さまがほんとにすばらしい。
憧れを持ち、行動に起こして、実現する。
読んでいてスカッとします。
誰もができることではないけれども、
こういう人がいるから、
世の中が明るい方向に進んでいくんだなと思いました。
凄みのあるお言葉「話をするなら、まずトップに」。


明るい家族相談室

2013年のコンテンツ。
毎回、腹抱えて笑ったのを憶えています。
いま読み返しました。
やっぱり笑いました。
相談を笑いに変えつつ、本質をズバッと突いてくる。
悩みがある人もない人も、ぜひ読んでみてください。


アミノミズム
養老孟司さんとの雑談1時間

2011年のコンテンツ。
ときどきは頭の中をぐるぐるとかき回してほしいのです。
なので、こんな難解な話も好んで読みます。
わかりやすいようで、ぜんぜんわからない。
読んだあと、脳の中にぽっかり空き地が出現する、
そんな気分になります。


養老孟司×池谷裕二
定義=「生きている」

2019年のコンテンツ。
さらに頭をぐるぐるかき回されます。
読んでいて、とにかくおもしろい。
わかるかと聞かれると、わからない。
でも、おもしろい。
秩序と無秩序、時間と空間、文字と音。
自分たちの住んでいるこの世界が別のものに見えます。
最終的には空を仰いで、
「生きているなぁ」という実感に至りました。

2021-01-01-FRI

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