いま、世界中のみなさんが、
自分の身を守りながらみんなの健康を守る、
そんな時間をすごしています。
21年間、ほぼ日に登場してきた
さまざまなコンテンツのなかから、
今日はこれを読みたいな、みたいな、というものを
編集部がピックアップしていくことにしました。
お好みのもの、見つかったらうれしいです。

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4月14日のおすすめ

「ジルは友だち。」(2011年) 「ジルは友だち。」(2011年)

こんにちは、永田です。
今日紹介するのは、すごくいい対談です。
ああ、ばかみたいな紹介ですね。
でも、ほんとです。
これはすごくいい対談なんです。

何年かに一度、ぼくはこの対談を読み返します。
これはすごくいい対談なんだけど、
ほんとにいい対談だったよな? みたいな感じで。
つまり、読むときは、いい対談だということを
確認するだけのつもりですから、
「ああ、はいはい、いい対談だ」って、
それがわかったらそれでいい、と思って読むんです。

でもね、読み出すと、読んでしまう。
こころがどうしても入ってしまうんですね。
で、読み終えて、
「あー、いい対談だった!」って思うんです。

こんなふうに読むまえにハードルを上げるのは、
あんまりいいことじゃないんですけど、
不思議なことに、この対談は大丈夫なんです。
なんでしょうね? いいんですけど、
予想したり、驚いたり、みたいなよさじゃなくて、
気持ちのいいお風呂みたいな、
じわじわと染み込んでくるようなよさだから、かな。

対談の相手はジル・サンクロワさん。
世界的なエンターテインメント集団、
シルク・ドゥ・ソレイユの創始者のひとりです。

ジルと糸井重里は、この対談のときを含めて、
何度か会って話しているんですが‥‥
どういうんでしょう、会ってる回数は少ないのに、
ものすごくお互いにわかりあっているんです。
毎回、会うたびに、古くからの親友みたいで、
それがとても不思議なんですよね。
その、不思議な関係が、
とてもよく表れているのがこの対談です。

さて、最後に触れておきますが、
シルク・ドゥ・ソレイユはいま、
新型コロナウイルスの影響で、
ほとんどのショーがキャンセルされ、
危機的な状況にあるそうです。

でも、きっと、世界は、
シルク・ドゥ・ソレイユを求めるはずです。
いつかまた、ジルと糸井重里が会って、
「あのときはたいへんだったよ」なんてことを
お互いにしゃべれたらいいのになと思います。

ジルは友だち。
You’ve Got a Friend(2011年)

「LIFE なつかし蒸しパン。」(2009年) 「LIFE なつかし蒸しパン。」(2009年)

ほぼ日の菅野です。
先週末にとうとう実感しました。
土日は基本的に「おやすみ」のはずが、
金曜とまったく同じ空気が流れてしまいました。
休日と平日との分け目がありません。

掃除したり洗濯したりするけれども、
連絡が入ればパソコンを開き、
なんとなく返事をしたりして、
気になった記事を読んだり原稿を書いたりして
かわりばえがしなくなる。
ついでにいうならそれがもっとつながって、
昼夜の境目もなくなってきています。
これはいけません。
休日は平日にしないことしてリセットするしかない。

そうだ、おかしをつくろう!
(実際には日曜はレアチーズケーキをつくりました)

今回私が「鬼」おすすめするのは
「自分の人生で最多つくっているおかし」の蒸しパンです。
飯島奈美さんの『LIFE2』に掲載されているもので、
最近スマートフォンでも
レシピが見やすくなるよう改訂ページができました。

飯島さんのレシピではさつまいもを使っていますが、
おうちになかったら、スーパーに行かなくていいですよ!
私はレーズンでもうまくいきましたし、
なんなら「具なし」でもおいしいです。
書いてるあいだにももう、すぐにでも、
食べたくなってくるよ、まいったな!

この蒸しパン、
計量カップで卵と牛乳を
「合計130cc」にするところが
失敗なしのポイントだと私は思ってます。
卵ってほんとにサイズがいろいろですからね。
さすが飯島さんだぁ、と思います。

このおかしは、さつまいもを除けば、
薄力粉、ベーキングパウダー、卵、牛乳、砂糖、バターと、
キッチンにまず「ある」材料で
ささっとつくれるところがいい。
(箱をつくるのがめんどうなら、
耐熱の深皿に直接生地を入れてもいいと思う)
そして、蒸し器っぽい鍋がひとつあればできちゃう。
オーブン要らない。
そしておいしい。
お茶にもミルクにもコーヒーにも合う。
心がやすらぐ。
最高ですので、ぜひ。

「LIFE なつかし蒸しパン。」(2009年)

(また、更新します。)

2020-04-14-TUE

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