いま、世界中のみなさんが、
自分の身を守りながらみんなの健康を守る、
そんな時間をすごしています。
21年間、ほぼ日に登場してきた
さまざまなコンテンツのなかから、
今日はこれを読みたいな、みたいな、というものを
編集部がピックアップしていくことにしました。
お好みのもの、見つかったらうれしいです。
4月24日のおすすめ
こんにちは、永田です。
ずっと家にいて、読みたい本も読んで、
観たかった映画もだいたい観ちゃったし、
うーん‥‥なんかないかなぁ‥‥
という人におすすめの
「ちょっと変わった映画コンテンツ」を
ご紹介いたしましょう。
連載期間は2007年と古く、
1ヵ月の短期連載だったので、
知らない方も多いと思います。
ぼくの知り合いのデザイナー、
オリタくんがその時期ものすごく
日本のホラー映画、
いわゆるJホラーにハマっていたので、
「ほぼ日の怪談」が連載される時期に合わせて、
Jホラーを怖さのタイプ別に、
ふだんあんまり怖い映画を観ない人に
紹介していくようなものを書いて、
とリクエストしたのです。
2007年の時点でまとめた
ジャパニーズ・ホラーのリストは、
いまからするとけっこう貴重かもしれない、
と思って紹介いたします。
「怖いの大好物!」という方、ぜひどうぞ。
‥‥と、紹介しておいてなんですけれど、
ぼくは怖いのがまったくダメなので、
ここで紹介している映画はまったく観ていません。
こんにちは、ほぼ日の菅野です。
「ほぼ日の学校」オンライン・クラスが
無料無制限でたのしめるのは、4月いっぱいです。
あとすこし!
見逃したらもったいないので、
ぜひのぞいてください。
私はこの在宅勤務期間中、かたっぱしから見ています。
これまで「ほぼ日の学校」が本講座で扱ったテーマは
「シェイクスピア」「歌舞伎」「万葉集」
「ダーウィン」の4つです。
どれもいい。なかでもどれでしょう。
今日はずばり、申し上げたいと思います。
どなたかおひとり挙げるとすれば、私は勝手に、
上野誠先生の授業をおすすめいたします!
上野先生、すごくおもしろいのに、
めちゃくちゃ大事なことばっかり言う!
古典がしみこむようにわかります。
上野誠先生は、万葉集講座に3回登場します。
●万葉集講座 第1回 「万葉集とシェイクスピア」
●万葉集講座 第2回「万葉集に出会う」
●万葉集講座 第10回「『万葉集』を人生の伴にする」
この3つ。
このなかでもさらに、
どれかひとつにしぼって〜、と、
くねくねなさる方がいるのであれば、
そんなあなたはもう、
万葉集講座の最終回をいきなり見ちゃってください!
15分バージョンでもいいけど、120分バージョン最高。
上野先生の「あのねぇ」と、
どこのポイントで出てくるのかわからないリフレイン、
この間合いで脳内納得感がまちがいなく高まります。
不思議。頭にぐんぐん万葉集が入ってきます。
おんもしれぇよ~~。
上野誠先生の万葉集講座最終回(第10回)
120分バージョンのだいたい1:33:20あたりのところで、
私が先生のおかげで大好きになった
エピソードが出てきます。
それは「令和」の年号のもととなったといわれる、
有名な「梅花の宴」の序につづく歌のお話。
天平2年、太宰府で梅見の宴会が開かれました。
ここでは梅の花をテーマにした32首の歌が
かわるがわる詠まれました。
「令和」の文字が引かれたという漢文の序につづき、
先頭にたって歌を詠んだのは、
ナンバー2的なお立場だった大弐紀卿さんでした。
大弐紀卿さんは、みなさんに向かって
このような歌をあいさつがわりに詠んだのです。
――――――――――――――
〈正月(むつき)立ち春の来(きた)らばかくしこそ
梅を招(を)きつつ楽しき終(を)へめ〉
巻五(八一五)
――――――――――――――
「来年また、お正月になって春が来たら、
こんなふうに梅をお招きして楽しい宴会をしようね!」
大弐紀卿さんは、
宴会が本格的にはじまろうとしているところで、
「来年もまたこれやろ!」と言ったんです。
この気持ち、いたいほどわかりませんか。
最高にたのしいときって、そうですよね。
旅立ちのときに
「ああ、また行きたい!」と言う。
(まだ旅してないじゃん)
おいしいものをひと口食べようとした瞬間に
「お願い、またつくって!」と言う。
(まだ食べてないじゃん)
初っ端に未来をたのしみにできるなんて、
自分もまわりもとんでもなくうれしいです。
私は、そのいきいきした歓びの瞬間を味わうために
いるといってもいいです。
そんな気持ちをあらわした歌が
万葉集にあるなんて!
奈良時代の人と手を取り合う気分です。
時代背景はうんとちがうけれども、
歓び、大事なもの、何に心が反応するか、
芯の部分で同感できるところがほんとうに多い。
万葉集はほんとうにすごい歌集なんだなぁ。
上野誠先生の講義を入口に、
ほぼ日の学校オンライン・クラスを
ちょっとずつつまみ食いしてみてください。
各講座のページをスクロールしていくと、
講義で先生方が話したことが
テキストになって掲載されています。
文字を追いながら講義を聞こうとすると、
動画画面が小さくなって、
スクロールにくっついてくるんですよ。
なにこれ。この仕様知らなかった。べんり!
万葉集以外の講座をのぞいてみたくなった方へ。
菅野的おすすめは各講座の「第1回」です。
「シェイクスピア」「歌舞伎」「ダーウィン」の
それぞれ初回の講義をまずはごらんください。
さすが第1回、フックと納得がセットになっている、
どれもすばらしい導入です。
シェイクスピア講座2018 第1回 木村龍之介さん
シェイクスピアの全作品と出会う
Hayano歌舞伎ゼミ 第1回 矢内賢二さん
なぜ学校で歌舞伎を学ぶのか?
ダーウィンの贈りもの I 第1回 長谷川眞理子さん
ダーウィンとビーグル号の航海
古典への大旅行、たのしいですよ!
4月いっぱいぎりぎりまで見てください。
(また、更新します。)
2020-04-24-FRI