2023年春の「ほぼ日の大開拓採用」。
今回の採用について、背景にある思いまで
くわしくお伝えできたらと、
ふだんからほぼ日という会社について
経営の立場で考えてきている
「糸井重里」「あやや」「もとお」の3人に、
ほぼ日のいまとこれからについて
話をしてもらいました。
会社全体についての話が多いですが、
こんなふうに、一緒に未来を作っていける
新しい仲間と出会えたらと
わたしたちは本気で考えています。
応募の参考にしていただけたら幸いです。
- ──
- 今回は、ほぼ日という会社があらためて、
「未来に向かって大きくなっていくぞ!」
という思いのこもった採用になります。 - そこで今日は、経営チームのお三方に
ほぼ日のいまとこれからについて
語っていただけたらと思います。
- 全員
- よろしくおねがいします。
- ──
- まず、社長である糸井さんはことし、
コーポレートサイトの株主・投資家の皆様への
ご挨拶のなかで、いまのほぼ日について、
こんなことばを書かれました。
まだまだ、小さいからだの新人みたいなチームですが、
だいぶんインナーマッスルも鍛えられてきました。
「あいつらのこと、ちょっとみくびってた」と、
大きな人たちに言われるような時代に、向かっていきます。 - まずは、このあたりのイメージについて
伺えたらと思ったのですが。
- 糸井
- 印象としては‥‥ふいてるなぁ(笑)。
- あやや
- やっちゃった(笑)。
- 一同
- (笑)
- 糸井
- いや、ぼくはいつも、たぶんみんなが思う以上に、
少なめにものを言おうと思っているんです。
特にこのメッセージは「社長のことば」だから、
冷静さやロジカルな態度は守りたいんです。 - だからその意味で「ふいてるなぁ」は
正直な感想なんですね。
自分が書く「社長のことば」としては、
いつもよりだいぶ攻めてる。
でも、それをちょっと出したかったんですよね。
- ──
- ええ。
- 糸井
- 会社のいろんなことを進めるにあたって、
「原寸大の自分たち」をきちんと
見られているかどうかって、非常に重要なんです。 - そしてぼくは「ほぼ日」というチームについて、
ある程度、ちゃんと見えているつもりでいるんです。 - だけどここ何年か、よその人たちが考える
「ほぼ日の背丈ってこのくらい?」と、
自分に見えている「ほぼ日」という
チームの印象の差が、
ちょっともったいないような気がしていて。 - 一緒に仕事をしてくれている
外の人たちは、知っているんですよ。
「ほぼ日とやったら全然違ったよ」みたいに
言ってもらうことはわりとあって、
それはとってもうれしいんですけど。 - だけど、ちょっと距離のある人たちからは、
ぼくらがまだアマチュアリズムの
延長線上にあるように見えている気がして。
「いいよね、ほぼ日さんは」とかって、
のほほんとした会社に見られている感じがあって。
そこにはちょっと悔しい気持ちもあるんですね(笑)。 - 「ぼくらはすごいですよ」と言うのは嫌だけど、
このくらいの気持ちでいることは、
表現したほうがいいかなと思ったんです。
- ──
- 長年在籍して、さまざまなコンテンツの
「つくる」「仕入れる」部分を見てきている
あやさん(あやや)としては、
いまのほぼ日ってどんなタイミングだと思いますか?
- あやや
- これは「今回どういう人にきてほしいか」
ということとも、つながる話なんですけど。 - ほぼ日って、基本的には、
『ほぼ日刊イトイ新聞』での読みものを中心に、
コンテンツを出していくことが多かったんです。
もともとそこからはじまっているので。 - でも、うちの会社のいいところって、
発想が凝り固まってないところだと思うんですね。
会社全体の姿勢として
「自由に発想していいんだよ」がすごくある。 - だからこれまでも、長い歴史のなかで、
少しずつ、少しずつ、
ウェブサイトでの読みものというかたちに
限らないコンテンツが増えてきているんです。 - そしてここ数年、そのほぼ日の
「自由にいろんな方法で発信をしていってみよう!」
という部分に、ますます拍車がかかっている
印象があるんです。 - きっかけはアプリでの動画配信を
中心にしたサービス「ほぼ日の學校」ですね。
この「學校」に伴うさまざまな動きがはじまってから、
ほぼ日が生むコンテンツの幅が
すごく広がってきているのを感じています。 - ですからいまのほぼ日というのは、
未来に向かって、ますます自由に幅広く、
魅力的なコンテンツを生めるようになりたい時期。 - そのために、これまでのわたしたちの想像に収まらない、
一緒にやっていける仲間が増えてほしいんですね。 - そういった意味で今回の採用は、
いまのほぼ日にとてもマッチした、
大切な機会だと感じています。
- ──
- 作ったさまざまなコンテンツを
「広げる」「届ける」部分だったり、
コーポレート(管理部門)の部分から見ている、
もとおさんとしてはどうですか?
- もとお
- もともと「ほぼ日」って、数字やデータについては
「そこは見えなくてもまあ大丈夫」
という感覚が強めのチームだったと思うんです。 - ですがこの何年か、そこにあえて意識的に踏み込んで、
「そのあたりが見えるようになると、
何かわかるかな、何か得られるかな?」
ということを、地味に、地道に、
コツコツやってきているんですね。 - そしていま、そういう試みのなかで、
「届けたら実は喜んでくれそうな人たちが
この先にいるな」とか、
「いま自分たちが進もうとしている方向は
間違ってなさそうだな」といった
「当たり」みたいなののが
すこしずつ見えはじめてきている状態なんです。 - だから「データや数字の裏付けもあるから
コンテンツをより安心して、
胸を張って出していける」みたいな、
ほぼ日の新たな支えの部分が、
徐々にできてきているタイミング。 - そんな感じですから、さきほど、あやさんから
「つくる」「仕入れる」を強くしていきたい、
という話がありましたけど、
「広げる」「届ける」といった部分についても
やっぱりいま、合わせてどんどん上手に、
力をつけていきたい時期なんです。 - ですから今回の採用で、このあたりの部分についてもぜひ、
頼もしい仲間が増えてほしいと思っています。
(つづきます)
2023-02-28-TUE
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写真|池ノ谷侑花(ゆかい)