2023年春の「ほぼ日の大開拓採用」。
今回の採用について、背景にある思いまで
くわしくお伝えできたらと、
ふだんからほぼ日という会社について
経営の立場で考えてきている
「糸井重里」「あやや」「もとお」の3人に、
ほぼ日のいまとこれからについて
話をしてもらいました。
会社全体についての話が多いですが、
こんなふうに、一緒に未来を作っていける
新しい仲間と出会えたらと
わたしたちは本気で考えています。
応募の参考にしていただけたら幸いです。
- ──
- いまって、5年後、10年後の社会が
どうなっているかについても
想像が難しいような世界だと思うんです。
そんななかで、経営をおこなっているお三方が
「ほぼ日はこうだから、きっと未来もうまくいくだろう」
と頼りにしている部分は、どのあたりでしょうか?
- あやや
- そうですね‥‥わたしが思うのは、
糸井さんって現状に満足しないというか、
「これで本当にいいんだっけ?」
「もっと新しいことできないか」
「読者の方や自分たちを飽きさせないように
するにはどうすればいいか」とか、
常にそういうことを
考え続けていらっしゃるんですよ。
いつでも常に「じたばたする」というか、
すごくトライをされている。 - そういう糸井さんの姿勢を横で見ていると、
「結局、こういうふうにやってたら、
会社って傾かないよな」と思うんです。 - そしてうちの人たちも、みんなそれぞれ
糸井さんとの関わりのなかで、
大なり小なりそういうところにも
影響を受けていると思うんです。 - だからほぼ日社内のいろんなプロジェクトって、
よくみんなから
「なにかいま以上によくできないか」という
声が聞こえてくるんですよ。
たとえば編集部の菅野さんが
担当のメールマガジンについて、
「もっとよくしたい」と言い続けているとか。 - やっぱりそういう思いの集積って、
すごく大事だと思うんですね。 - そのあたりのことって、今後ますます、
うちの会社全体の社風になっていけばいいなと
個人的には思ってるんですけど。
- 糸井
- ‥‥聞いてみるもんだなあ(笑)。
- そういう部分を考え続けているかどうかって、
やっぱり数字にも表れるんですよ。
- もとお
- 表れますもん(笑)。
- あやや
- あと、糸井さんは危機感を持つことを決して忘れなくて、
すごくうまくいっているように見えるときでも
「それでも100年に一回飢饉はあるから」
みたいなことをおっしゃるんですね。 - そのあたりの発想も乗組員のみんなが
影響を受けていると思うので、
そういう意味でも、いろんなことを
なんとかしていきやすい気はしています。
- 糸井
- そうですね。とにかく
「ダメになったときはこうなるな」
を想像しながらやるのは、
ぼくらの割に落ち着いたところだと思うので。
- もとお
- ああ、そうですね。
- 糸井
- そして、こういうことを「そうだね」って
思える人に来てほしいんだけど、
うちは実際のところ、
「理にかなった動きをしてる」んですよ。 - 「体力がついてきた」も、
「生き抜く能力」も、
「知的アスリート」も、
実はみんな同じことを言ってて、
そこなんですよね。 - そういう行動をとっているから、
「どういう状況になってもなんとかなる」
って思うんです。 - これは、そう思ってくれるかどうかが
けっこう重要なんじゃないかなと思うんだけど。
「そんなこと言ったって、わからないでしょう」
とか言うような人は来ない方がいいよね。 - 理にかなっていないことで無理をしたり、
「人がいやだと思っててもやる」
みたいなことをやると、やっぱり沈むよね。
「短い時間で荒稼ぎしましょう」とか、
いままで考えたことないですからね。 - だから「大博打当てたいだけ」の人が
うちに来ても、つまんないと思うんだよね(笑)。
たぶん、じれったいんじゃないかな。
- もとお
- たしかに(笑)。
- あと、会社というのは分解すると
やっぱり構成してる乗組員の集合なんです。 - そしてうちは各乗組員が、みんな独立しても
食っていけそうに見えますよね。
予想外のいろんなことが起きたときの、
みんなの機動力などを見てもそうですし。 - そういう人たちが集まって
一緒にやっているんで、
「そんなふうになるはずがない」というか。
- 糸井
- そして、歴史ですよね。
すでに25年、そのなかで何回か、
やっぱり震災とかコロナとかもあったなかで、
なんとかやってきたところはあって、
その経験も、ぼくらの力になっていますから。 - そのあたりを頼りにしつつ、
これからも進んでいくんじゃないですかね。
- ──
- ありがとうございます。
- 糸井
- あと、最後にこういうことも言っておきたいけど、
ほぼ日って、ある意味では、
ずいぶん変わった会社に見えるかもしれないけど、
いろんな仕事のやり方を実験する研究所を
やっているつもりはないんですよね。
- あやや・もとお
- ああー。
- 糸井
- やっぱり、こうやって会社をやっているって、
自分たちが豊かに幸せに生きられるように。
あるいは、自分たちが豊かで幸せであることが、
他の人の幸せや豊かさにかかわれますようにって、
組織をつくっているわけです。 - それは、身もふたもない言い方をすれば、
「自分たちの食いぶちを稼いでいる」んですよ。
「食いぶちを稼いでいる」し「儲けたい」。
ほぼ日も会社として当然、
そういう面があるし、そこを隠しちゃダメで。 - でも同時にそれは、
「みんなが喜ぶことをしたい」なんですよ。 - そして、みんなが喜ぶなら
自分はどうなってもいいわけでもなく、
「自分もたのしみたい」んですよ。 - ひとりの人間の中に、そういうことが
全部入っているじゃないですか。
「生きる」ってことと、
「いのちを営む」って全部一つのことなんで。 - この、ものすごく大きなお皿の上に、
ぼくらの会社も、個人も、人生も、
みんな乗っかってる。
ほぼ日という会社も、そういうもののなかで
やっぱりやってるんですね。 - ‥‥といったあたりのことも、
まあ、なんとなく言っておいたほうが
いいかなと(笑)。
- ──
- ありがとうございます。
はい、今日はこのあたりでしょうか。 - 実際に面接などがはじまったら、
糸井さん、あやさん、もとおさんにも
それぞれ入ってもらおうと思いますので、
またよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。
- 全員
- ありがとうございました。
(おしまいです。ご応募お待ちしています!)
2023-02-28-TUE
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写真|池ノ谷侑花(ゆかい)