日々のできごとを記してみたり、
これからのことに思いをめぐらせてみたり。
手帳をひらくだけで、
じぶんとじっくり向き合う時間がうまれます。
そこに、おいしいお菓子と心地いい空間があれば、
さらに「いうことなし」だと思いませんか?
気まぐれに更新する「東京甘味手帳」は、
手帳タイムを過ごすのにぴったりな
東京のおいしいもの&お店案内です。

写真:川原崎 宣喜

前へ目次ページへ次へ

page_01 雨の日のエクレア 菓子屋シノノメ / 喫茶半月

 
雨の日。
家の中でじっとしているのも
なんだかつまらなくて。

 
前から気になっていたお店へ。
ちょっとどきどきしながら
階段をのぼる。

 
窓際の席を選んで
手帳を広げて待ってたら、
来た、来た。

 
ああ、あっという間に
ごちそうさま。
おいしい時間の余韻にひたって。

 
階段を降りて、
焼き菓子の並ぶカウンターへ。
ほんのり甘くて香ばしい、
いいにおいがする。

 
あ、ちょうどいま
焼きあがったみたい。
金色にかがやくマドレーヌ。

 
おみやげ、たくさん買っちゃった。
また、手帳を書きにこよう。


菓子屋シノノメ / 喫茶半月

東京・蔵前にある洋菓子店。
1階にはマドレーヌやクッキーなどの
焼き菓子が並ぶ「菓子屋シノノメ」、
2階はケーキやコーヒー、お酒がいただける
カフェスペース「喫茶半月」
(外に看板もなく、半分隠れているから、
この名前なのだとか‥‥)となっています。

もともとここは、近くのお店「from afar」で
出すためのお菓子をつくる工房だったそう。
あるとき工房の一角で、近所の人に喜んでもらえたらと
焼き菓子を売りはじめたところ、そのおいしさが評判に。
そこで2017年秋に「菓子屋シノノメ」を開店、
2018年秋に、現在の場所に移転しました。
店内に置かれている素敵な食器は、
オーナーさんが国内外で集めたアンティーク。
2階の「喫茶半月」にも、古い家具が並んでいます。
クラシックな雰囲気と、新鮮なおどろきが混じった
すてきな空間は、まさに手帳タイムにぴったりです。 

◎「菓子屋シノノメ」のマドレーヌ 220円
カナダのメープルシロップをたっぷり使ったマドレーヌ。
口に入れたとたん、甘さがふわーっと広がります。
あえて「あまり主張をしすぎない」ように
作っているという、やさしい味わい。
たしかに、ぱくぱくと何個でも食べられそう。

◎エクレア・ナガノパープル 620円
フルーツの旬にあわせて、季節ごとに作る焼き菓子。
秋の終わりかけだったこの日は、
ナガノパープルにマスカルポーネクリームや
カスタードクリームをあわせた贅沢なエクレアでした。
冬はいちごのシュークリームになるそうです。

そしてなんと、「菓子屋シノノメ」の
オーナーさんをはじめ、スタッフのかたがたも
ほぼ日手帳を使ってくださっています。
パティシエのかたの手帳には、
お菓子作りの試作メモがびっしり書かれていました。

菓子屋シノノメ / 喫茶半月

東京都台東区蔵前4-31-11
営業:12:00~18:30(LO)
休み:水曜

※1階のメニューは持ち帰り専用、
2階のメニューは持ち帰り不可

http://www.fromafar-tokyo.com/kashiyashinonome

焼き上がったばかりのマドレーヌのかおりが店内いっぱいに広がって、歓声があがりました。

(次回は2020年1月頃更新の予定です。おたのしみに。)

2019-12-06-FRI

前へ目次ページへ次へ