季節や年齢、それから、
ちょっとずつ変わりはじめたくらしの習慣。
自分なりの「心地よく過ごすための方法」を
常日頃探しているほぼ日乗組員が集まって、
「最近、どんなものがよかった?」と
あれこれおしゃべりしました。
食べものや運動、身に着けるものなど、
興味深い話題がどんどん出てくる。
感想やみなさんの「心地よく過ごす方法」も
ぜひ教えてください。
テキスト:中前結花
イラスト:チルチッタ
- 羽佐田
- 「つきのみせ」で、
心地よく過ごすためのヒントを
産婦人科の先生や助産師さんに伺うと、
「人によって合うものが違うので、
いろんな方法を試してみてほしい」と、
どのかたもおっしゃいます。 - それならば、選択肢はたくさん知っておきたい。
みなさんが見つけた
「こうすると気分がいい」
「からだの調子がいい気がする」と感じるような、
過ごし方とか食べものだとか、
そういった工夫をおしえてもらいたくて
お集まりいただきました。
- 平野
- 症状も方法も本当に人それぞれだと思うので、
「ひとつじゃないよ」「こういう方法もあるよ」って
選択肢みたいなものをご紹介したいし、
わたしたちも知りたい! という会です。
- 全員
- よろしくお願いします。
- 平野
- ちなみに、今みなさんに飲んでもらっているお茶は
わたしのおすすめです。
『蓼科ハーバルノート・シンプルズ』さん
という、ハーブのアロマオイルやお茶を扱ってるお店が
オリジナルでブレンドされている
『季節の変わり目のティー』です。
- 小泉
- へえ、いい香り。
すごくおいしい!
- 平野
- 花粉症がつらい時期に、
これを飲むとスッとするんです。
- 小泉
- 私が思っているのは、
最近うちの会社の人たち肌がきれいじゃない?
マスクの下から、
キラキラした肌が見えてるの。
- 渡辺
- リモートワークも増えて、
ファンデーションを塗る機会が減ったからかな。
- 田中
- あとは、リモートワークで
生活が規則正しくなったのもあるかもしれない。
早寝早起きになったし、
自炊が多いから食べものにも気を使うし。
- 平野
- 食べものは大切ですよね。
自分のお約束、みたいなものってありますか?
- 太田
- わたしはリンゴが大好きなので、
食べると調子がいいです。
- 羽佐田
- 太田さんといえば、
はちみつのイメージがありました。
- 太田
- 「風邪ひきそう!」っていうときは、
はちみつを飲むことが多いです。
朝鮮人参とおなじウコギ科の花の蜂蜜
「アラリエ」というものが、
自分には合ってるみたいで。
- 宮野
- はちみつにも種類がありますもんね。
- 太田
- 生産地や製造方法によっても
味わいや実感がぜんぜん違うの。
だから、いろいろ試してみて
自分に合うものを見つけました。
わたしはロシア産の、
アムール菩提樹の花のはちみつを
ゆっくりと結晶化させた
「ホワイトハニー クリームリーパ」が
白い結晶のようなはちみつが好きなんです。
- 渡辺
- わたしは毎朝、
自分でつくったヨーグルトとハチミツをスプーン1杯と、
大豆の水煮を1日70粒食べてて。
大豆は『ためしてガッテン』で知りました。 - (一同爆笑)
- 平野
- すごい。70粒って、結構な量ですよね?
- 渡辺
- そう。朝は水煮を食べて、夜は納豆を食べて、みたいな。
大豆を食べると筋力の改善が期待できるみたいで、
わたしは運動をあまりしないから
食べるようにしているんです。
大豆の成分を取れればいいので、
きな粉でも豆乳でも良いらしいんだけど。
- 小泉
- お味噌汁も、飲むと元気になるよね。
- 渡辺
- わかる。力が出る感じがあるよね。
- 小泉
- わたしは、お味噌汁。
朝晩飲むと、調子がいいです。
とくに土井(善晴)先生の『一汁一菜でよいという提案』は
素晴らしいですよね。
- 渡辺
- 具材は何でもいい、という。あの本はいいよね。
発酵製品は摂るとからだにいいって言うから、
わたしも大好き。
- 羽佐田
- お漬物とかも、そうですもんね。
発酵製品はわたしも大好きです。
- 平野
- わたしは、あるカメラマンさんに
「年末に毎年、味噌を手作りしてるんです」って聞いて、
おすそ分けをいただいたことがあったんですけど、
それがとってもおいしくて。
他の友だちからももらったときも美味しかったので、
今年は味噌づくりをはじめました。
- 渡辺
- へえ、手づくりしてるんだ。
- 平野
- それから発酵にすごく興味がわいて、
ハサウェイにおすすめしてもらって、
炊飯器を買ってしまったんですよ。
- 小泉
- 炊飯器!
- 羽佐田
- 酵素玄米Laboが販売する「酵素玄米炊飯器」という、
発酵玄米を炊くための炊飯器があるんですよ。
もともと健康のために玄米を食べていたのですが、
あんまり自分に合っていないと思っていて。
それで、初めて発酵玄米を食べたときに、
すごく美味しくてハマってしまったんです。
- 小泉
- 発酵玄米って、有名なの?
- 羽佐田
- 少しずつ注目されはじめているかなと思います。
玄米と大豆を一緒に炊いて長時間発酵させることで、
モチモチなごはんが出来上がるんです。
発酵させることで消化がよくなると聞き、
前は玄米を土鍋で炊いて、
そのあと保温ジャーで寝かせて
発酵玄米をつくっていました。
- 平野
- ふつうの炊飯器でつくろうとすると、
工程が大変なんだよね。
- 羽佐田
- 玄米を炊いて一週間くらい寝かさなきゃいけないので、
専用の保温ジャーが必要なんですね。
道具も多いし、食べられるまで時間もかかるし、
働きながら発酵玄米を食べるのはどうにも難しくて。 - だけど最近、
酵素玄米Laboという
発酵玄米をつくるための炊飯器だけを
開発しているメーカーを見つけて、
手軽に食べられるようになりました。
- 平野
- これでつくると、お赤飯みたいなモチモチで、
めちゃめちゃおいしくて。
- 小泉
- わたし絶対好きだ。
さっきもお赤飯食べてたし。
- 平野
- わたしはこの炊飯器で甘酒を作って
毎日朝飲んでます。
- 田中
- ええー。いいなー!
- 羽佐田
- 太田さんも、発酵玄米をずっと食べてますよね?
- 太田
- わたしは一人暮らしで、
炊飯器で炊くほど量は多くなくていいので
パックになっている発酵玄米を、
蔵前の『結わえる』というお店から買ってます。
寝かせ玄米という名前だったかな。
- 田中
- ああ、有名だよね。
- 平野
- 食べはじめたきっかけは?
- 太田
- わたしも玄米を食べると、なんかお腹の調子もいいし、
味も好きだから、いろいろ試したんです。
そうしたらここにたどりついて。
なんてったって、美味しいの。
- 小泉
- わたしは白米が好きだからなあ。
からだのためと分かっていても、
美味しさを優先したい気持ちになる。
- 渡辺
- 玄米にいろんなものを混ぜると
味わいが変わるから、
それも楽しいよ。
わたしは讃岐のモチ麦を混ぜてます。
血圧や血糖値を急に上げない効果があると聞いたから。
- 平野
- 食物繊維が多いんですよね。
前にモチ麦よりもさらに食物繊維が多く含まれるものを
ためしてみたんですけど、
効果が高すぎたのかお腹が痛くなりました。
- 渡辺
- 人によって合うものが違うから、
試してみないとわからないよね。
- 羽佐田
- そうですね。
炊飯器もお値段がそこそこするので、
興味がある方は結わえるで発酵玄米を試してから、
お好きだったら検討いただいてもいいかもしれません。
- 小泉
- 発酵といえば、宮野さんの専門だもんね。
大学の専攻も「発酵」で、
前職でもそういう関係のお仕事をされてたから、
「発酵マイスター」ですよ。
- 宮野
- いえいえ(笑)。
- 平野
- 「発酵」を専攻!
最近ハマっていることはありますか?
- 宮野
- 牛乳でつくる『カスピ海ヨーグルト』にハマってます。
安いし、簡単なんです。
- 太田
- 粘りのある、もったりしたヨーグルトだ。
- 宮野
- わたしは微生物に関心が高くて
大学でも専攻していたんですけど、
以前会社で身体のことを調べてもらったときに
「発酵食品が合わない身体」だと分かったんです。
- 渡辺
- そんな体質があるんだ!
- 宮野
- はい。菌を取りすぎると老化が加速するという、
体質があるそうです。
会社の中でもふたりだけそういう結果が出たので、
多くの人にいいとされていることでも
体質によって合う/合わないがあるんだなと思います。
- 平野
- なるほど。
わたしは発酵食品を食べると
便秘が改善することが多いので、
身体に合っているのかもしれない。
- 小泉
- わたしは「畑deしぼり」の
「ハニーケール」と「京くれない」の2つを解凍して、
毎日飲んでいます。
- 宮野
- 2つとも!
- 小泉
- 朝ごはんの前に、全部飲みます。
やっぱり、40代になって思うのは、
中に入れるものを変えなくちゃって。
- 渡辺
- わかるわかる。
- 小泉
- 日々の積み重ねが大事だって、
ようやくわかってきたんですよ。
食べものを大事にするようになったら、
実感として体調がすごくいいの。
家族には「おかしい」って言われるけど、
毎日家の中はTシャツで過ごしてます。
- 太田
- あんなに会社では「寒い、寒い」と
言っていたのに、
基礎代謝が上がったのかな。
- 宮野
- 自分が担当していることもありますけど、
わたしも畑deしぼりが欠かせないですね。
特に「ハニーケール」が好きで、
一週間続けて飲むと変化を実感します。
- 小泉
- 同時にはじめちゃったから
どれのおかげかわからないんだけど(笑)、
今は身体がすごくいい状態です。
- 渡辺
- わたしも母親が病気したときにいろいろ勉強して、
腸内細菌に興味を持って
非加熱のお水を選ぶようになったのね。
お水が作り出される工程をわかった上で選ぶと、
違いがあるんだなと思うようになりました。
- 小泉
- やえさんは生産現場に注目してるよね。
無農薬の牧草を食べている牛のバターを
やえさんに教えてもらった記憶がある。
- 渡辺
- そういうのを探すのが好きなんですよ。
- *2021年11月6日、一部内容を修正させていただきました。
メールでご質問いただき、ありがとうございました。
(つづきます。)
2021-07-26-MON
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