矢野さん
こんにちは

お返事ありがとうございます。
こちらも、突然 寒くなって秋がやって来ましたよ。

可愛いタビさんの写真、ありがとうございました。
ホントに器量良しで、利発そうな表情ですね。
高円寺からアメリカまで
一緒に行ったとはすごいです！！
長い間のいろんな場面で一緒にいてくれたのでしょうね。
矢野さんとの絆の強さを感じ、
お別れの時を想像すると悲しくなりました。

以前 僕らと一緒に暮らしたさび猫も、
20歳まで生きてくれました。
最期はとてもつらかったですが、
別れが悲しい存在と出会えた事は、
やはり幸せなんだろうと思います。

質問のお返事です。

◯今までかけられた言葉で、
一番嬉しかったのはどんなものでしたか？

子どもの頃から僕は勉強がとても苦手で、
授業中はいつも、
机にみっしりと落書きばかりしていたんです。

先生からも毎日叱られて、
チョークが飛んできたり、
廊下に立たされたり、特殊学級に入ったり、
といった学校生活だったのですが、
中学生になったある時、
教育実習でやって来た若い先生が
僕の机の落書きを一目見て、
「すごく上手だね」と褒めてくれたんです。
おかっぱ頭で黒縁のメガネの、
消しゴムみたいな体型をした女の先生でした。

それまで学校では怒られてばかりで、
大人からそんなふうに
褒めてもらったことはなかったので、
当時は無自覚でしたが、後から思うと、
その出来事が僕は
強烈に嬉しかったんだと思います。

自分が大人になってみると、
やはり授業は真面目に
受けるべきだったなと思いますが‥‥
その先生には感謝の気持ちがたくさんあります。

他にも、いろんな嬉しかった言葉が
あるような気がしますし、
その言葉がいちばんだったかは分かりませんが、
いまでも時々思い出す出来事です。

以上です。

今回は、矢野さんと糸井さんのコンビの素敵な歌
『愛を告げる小鳥』の
イラストを描くことができて、とても楽しかったです。
女の子、矢野さんに好きになっていただけて嬉しいです。
似顔絵になりすぎないように、
でも矢野さんと糸井さんの持っていらっしゃる雰囲気を
絵に表せるようにと思って描きました。

いつの日か、
東京、またはニューヨークで
お会いする日を楽しみにしています！
どうぞお元気で。

2020年 秋　
松本 大洋