松本大洋様
お返事ありがとうございます。

ニューヨークはおっしゃる通り、
いい季節、一番いい季節を迎えています。

ここから冬までは結構あっという間なので、
紅葉がもうちょっといい感じになってから
見に行こうとか思ってると、
冬ががっつりやって来ますので、油断大敵。

夫婦で力を合わせて
一つのことを成し遂げるって
最強だなあって思いました。

喧嘩をした時はどうするんだろうって
（勝手に）心配になるけど、
自分もかつて夫婦で音づくりしていた時、
喧嘩してできなかったってことは
多分無かったかもって。

どちらか、より強い意見を持つ方に、
自然に譲っていったように思います。

描いてくださった
「愛を告げる小鳥」の女の子が大好きです。
私の中にずうっと住んでいてほしいです。

「『怒』が『悲』に変換」は素晴らしいですね。
ほとんどの怒りは、
そうすることで収まるものですよね。

では質問の答えに。

◯矢野さんというと、
猫と暮らしてらっしゃる印象があります。
僕の家は最初に暮らしたさび猫が、
一昨年、歳をとってなくなり、
いまは昨年の12月にシェルターから
来た猫（またさび猫）が１歳とちょっとになりました。
まだ子どもぽくて、ジャンプしたり遊んだり
何をやっていても、若いなあ～と思ってしまいます。
猫と暮らしていると、
いろんな思い出があるかと思いますが、
矢野さんの印象に残っているエピソードや
猫の思い出など、教えていただけたらうれしいです。

娘が小学校一年生の時に、
高円寺中央公園で拾って来た
タビという猫がいました。

とても器量良しで、気が強くて、
家族以外にはシャーッで、
やがてアメリカへ移住すると、
英語も話さないのに庭のリスと張り合ったり。

四人家族だったのが一人減り、二人減り、
ついには私一人と暮らすようになり、
ついには心臓より大きな肺がんを患って、
さよならしました。

19年間、私にとっても
生活が一番大きく変化した期間、
一緒に居てくれた彼女は心の支えでした。
言葉ではなく、そばに居るっていうことで
愛を伝える動物たち。

私からの最後の質問です。