みなさんこんばんは、口蓋垂です。
‥‥「こうがいすい」。
だーれも、そんな名前では呼んでくれません。
お手紙いただきました。
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バフンウニの嘆きに推薦物件があります。
「のどちんこ」。
小学生のころに風邪ひいて病院へ行ったとき、
ドクターに症状を告げる母が、
「ノドの、あの、あの、えーと‥‥
あれが真っ赤に腫れてて‥‥」
と口ごもっていた場面を克明に覚えています。
(ユズ)
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(ユズ)さん、ありがとうございます。
あなたのメールでわたしは目が覚めました。
ぷらーんとしてましたけど、目が覚めました。
おっしゃるとおりです。
なんでわざわざ、
女性が口にできない名前なんですか?
なんでわざわざ、
女性が口にできない名前なんですか?
たいせつなことなので2回言いました。
たしかに、
形状としては「それ」に似ているのかもしれません。
ぷらーんと、ぴろーんと、ぶらさがっていますから。
しかも、どうやらわたしは‥‥
なんの役にも立ってないみたいなんです。
「発音を助ける」とか、
「誤飲の防止になっている」という説が
あるにはありますが、
実際は無くてもあんまり問題がないそうです。
ああ‥‥せつない。
「無くてもいい」と言われるのは‥‥せつない。
でも‥‥たとえ無くていいものでも、
わたしは今も、ここにぶらさがっているのです!
ぷっらーーん!
ほら、ここですよ、ここ。
あなたの喉の入り口に、ちんちろりーんと。
いつだってわたしは、ここにいるんです!
大きな声であなたが歌えば、
わたしはけっこう丸見えです。
いいんですか?
丸見えなのに、こんな名前で。
男性の場合はまだいいのかもしれません。
でもあなたが女性ならば、
(ユズ)さんの言う通りですよ。
ふつうは口にできない名前でしょう。
このコーナーには、過去にたくさんの
「あんまりな名前」が登場していますね。
でも、口にできないほどの名前は
そうそうなかったのではないでしょうか。
ひとつ挙げるなら、こちらはそうかもしれません。
やはり女性が口ごもる名前です。
でもこちら、日本のみなさんには
遠い存在じゃないですか。
わたしは、あなたのからだの一部ですよ?!
大きな声であなたが笑えば、
わたしはかなり丸見えです。
それが、こんな名前でいいんですか?!
(ユズ)さん、
重ねてありがとうございました。
なにも考えず、
ぴろーんとぶらさがってるだけのわたしでしたが
おかげさまで自分を見つめ直し、
語るべき嘆きをここに残すことができました。
すこし、すがすがしいきもちがしています。
ぷらーん。
(つぎなる嘆きへつづく)
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