こんにちは、「ほぼ日」の山下です。
「ロボコン」って、ご存じですか?
ロボットコンテスト、略して「ロボコン」。
アイデアを駆使して製作されたロボットたちが一堂に会し、
その成果を競う全国規模のイベントです。
オフィシャルサイトはこちら。
「ロボコン」には、
全国の高等専門学校生が参加する「高専ロボコン」と、
大学チームの日本代表を選出する「大学ロボコン」、
さらにアジア太平洋地域・各国の代表が集まる
「ABUロボコン」とがあります。
9月の下旬にNHK総合で、
「ABUロボコン」の決勝トーナメントが放送されました。
様々な国の大学生が参加する国際大会です。
その番組を観た糸井重里は、
翌日の「今日のダーリン」にこんな文章を記しています。
いやー、おもしろかった。エキサイティングでした。
それから2ヶ月後、
今度は「高専ロボコン」の全国大会が開かれる
という情報がやってきました。
大学選抜よりも、若い人たちの戦いです。
場所は両国国技館。
お相撲さんがたたかう場所で? ロボットの戦い?
それを生で観ることができる‥‥。
これはもう、観にいくしかありません!
行きましたっ!
すごい熱気です。
それぞれのチームを応援する観客数は約5千人だとか。
盛り上がる応援団のみなさん。
はじめて訪れるイベントですので、
われわれはいちばんうしろの席から
邪魔にならないよう観戦させていただくことにしました。
「かぶりつきで試合を見られるマス席でぜひ」
とご案内をいただいたのですが、
「いやいや、もう、ここからで十分ですので」と。
ぜんたいの盛り上がりもよくわかりますし、
冷静に観られるいい席です。
競技は、順調に進んでいるようです。
おお‥‥ロボットが‥‥
ロボットが動いている。
動いてるどころか‥‥
あれはジャンプ? ジャンプしてる?!
してる!
みんな、ジャンプしてる!
というかこれは‥‥「なわとび」だ。
ロボットが、なわとびをする競技ですよ。
すごいなぁ。
跳ぶんだぁー。
われわれが到着したとき、
トーナメントは準々決勝まで進んでいました。
トーナメント。
そう、1対1の勝ち抜きトーナメントで競技は進みます。
ちなみにこちらが当日のトーナメント表。
「高専ロボコン」は、
「高等専門学校生の甲子園」と呼ばれているそうです。
全国124のチームが地区予選から、
ここ両国国技館を目指してトーナメント戦で戦う。
なるほどー、甲子園ですねぇ。
アツいなぁー、いいなぁー。
客席もアツい!
甲子園と違うのは、
「トーナメント優勝」と「大賞」は別、ということ。
強さだけでなく、アイデア、技術、表現力など、
様々な要素を総合的に評価されての
「ロボコン大賞」というのが最高の賞なのだそうです。
うーーん、奥深い。
参加ロボットを見れば、
なるほど強さだけがすべてではないことがわかります。
それぞれに個性的で。
テーマがあって。
ユーモアもあって。
「ジャンプっていうのが、いいよなぁ」
と、糸井重里。
今回の競技課題は「Shall We Jump?」。
ロボットと高専生が協力して、
「大縄跳び」をする競技です。
案内してくださったNHKの方から、
この競技のルールをうかがいました。
ルールがわかると、
観戦というものはさらにおもしろくなるものですね。
どんどん、ぐいぐい、試合に引き込まれていきます。
さらにトーナメントの途中では、
舞台裏というか、控え室というか、ピットというか、
ロボットたちの調整をしている部屋にも
案内していただきました。
本番前の調整。
話しかけられないほどの真剣な表情。
あたり前です。
この日のために、積み重ねてきたのですから。
選手たちのこうした表情を目の当たりにすると、
観戦というものは、これ、
もっとものすごく、
おもしろくなってくるのですね。
観ているこちらの闘志にまで、ちいさな火がつきました。
‥‥いてもたってもいられません!
「すみませーーん!(NHKの方に駆け寄り)
やっぱりマス席で観させてください」
さあー、かぶりつきっ!!
近い! 戦いが近い!
生徒さんたちの顔、やーっぱりいいなぁ。
準決勝が終わり、ついに決勝戦になりました。
演出が場内を盛り上げます。
客席のボルテージは最高潮。
にわかサポーターのわれわれも心の中は最高潮。
決勝戦、スターーート!
さあ、いけっ!
がんばれ! そうそう、もういっちょう!!
‥‥よし、そのちょうし!
まだまだ、まだいけるっ!
‥‥え? もう時間?
あ、終わった? で? 結果、結果は‥‥!?
わあああああああ!
そうなる?! そういう結果になるかーーー!
‥‥白熱。
夢中になりました。
ちなみに、このページにある競技中の写真は
競技順ではなく、ランダムに並べられています。
テレビでトーナメントを観るより前に、
どのチームが勝つかを知ってしまわないように。
決勝戦のあと、
興奮冷めやらぬまま各賞の発表と表彰が行われ、
イベントはにぎにぎしく幕をおろしました。
ふあーーー、まったく退屈しなかった!
退屈どころか、
こんなに手に汗を握るだなんて、
観にくる前にはまったく思ってもいませんでしたよ。
「ロボコン」は、おもしろいです。
技術、アイデア、ユーモア、格闘技的興奮、
そして情熱と感動の青春物語。
これだけの魅力が並んでいるのですから、
おもしろいのは当然かもしれませんねー。
翌日の「今日のダーリン」は、こんな内容になりました。
みなさんも「ロボコン」、よろしかったらご覧ください。土曜日の午後4時からNHK総合で、
われわれが観た競技が放送されます。
あの熱戦をもう一度‥‥ぼくらも観ます!
【高専ロボコン全国大会】 番組についてくわしくは 「ロボコン」のオフィシャルサイトはこちら。
|