ええ。ウソはつきません。
閻魔様も怖いですし、
この状況でウソをついても、仕方がありません。
「いや~~~。困りましたね。
それを解体しちゃうと、手元に復刻前の本が
無くなってしまうということですよね。
いや~~~。」
そのとおり!
どうしましょうかね。
「探してください。
ともかく、もう一冊絵本を手に入れてください!!」
わ、わかりました。
それが、絶対の条件ですね。
「そうです。そうでなければ、
その1冊しかない本を壊すことになります。」
それは、困ります。
仮に復刻された暁に、
一冊は、「当時のまま」残しておきたい。是非。
探します。探します。
もう一冊さがします。
「あ、モギさん、ぜひ『美本』を!
スキャンするときに、美しければ美しいほど
美しい復刻版ができあがります。
美本を探してみてください。」
ふむ。美本ね‥‥。
古本屋、古い知り合い、
かたっぱしから連絡をとってみることにしよう。
とはいえ、モギだって、
東京糸井重里事務所には13年しかいない。
そんなに、古い知り合いがいるわけじゃないぞ。
あ、ひとりいた!
石井さんだ! 石井さんは糸井事務所の古い人だ!
おっと、その前に、そのブラウザの検索窓に、
「さよならペンギン 古本 販売」と入力だ!
(つづく。そして、小さい事件はおこった。) |