ということだ。
たぶん、探せるところはあらかた探した。
モギはもう「アレを壊せばいいじゃないか」と、
心のなかで思っている。
たぶん、顔にも出ていたと思う。
ああ! あぶない!
このせっかちにまかせておいたら、
復刻前の絵本がこの世から消える、
とおもった永田は、すかさず言った。
「もう、いっそ『ほぼ日』に助けてもらおうよ。」
と、もしますと‥‥。
「読者のみなさんに広く呼びかける。
『さよならペンギン』を持っていないかって。」
持ってないかってきいて、
持ってた人の末路は自分の絵本の解体ですよ?
「いや、復刻のためだし、
それ自体をおもしろがってくれる持ち主が
ひとりでもいれば、いいんだよ。」
そんなお人好しいるかね?
「あんたが、お人好しじゃなさすぎるんだと思う。」
それは否めない。
「たぶん、一人ぐらいはいるはずだ、
と思おうじゃないか。
やってみないとわからないよ。」
そら、そやね。
「折しも、年末が近付いているじゃないか。
帰省してさ、実家のダンボールを
さがしてくれるような人がいたら、いいと思うんだよ。」
じゃあ、呼びかけてみようか‥‥。
年末年始のコンテンツのひとつにもなるしね。
本心は、年末のコンテンツが増えるからやろう、
という理由であったかもしれない。
でも、やってみようじゃないですか。
復刻のためには、
ただの「さよならペンギン」じゃダメで、
「美しい」「さよならペンギン」が必要だって、
藤井さんもおっしゃってたし。
そうとなれば、
さ、すぐ準備だ!
‥‥と、言いたいところなんだけど、そのためには、
仲間を増やさないといけないよ。
ワシらは、WEBページが作れないのだよ。
デザイナーさんが必要じゃあないかい?
「そうやった。そうやった。」
どうしようか。誰に声をかけようか。
グッズをつくる野望とかにも
つきあってもらわないといけないし。
「う~~~ん。廣瀬さんは?」
それは、ナイス!
それに、廣瀬さんは、
湯村さんのファンだったはずだよ!
「じゃ、きまり!
グッズの話もあわせてしておいてね。」
はいは~~い。 |