2010年11月某日
ペンギングッスをつくることにした。

「ほぼ日」の読者のみなさんに
「さよならペンギン」の美本をもってないかと
問い合わせることにしたところまでが前回だ。
そこから、ちょっと離れたところに
一回話を動かしてみよう。
時間軸もグダグダである。

どちらへ話をうごかすかというと、
「さよならペンギングッズ」方面である。
我々・ペンギンチームは、
「さよならペンギン」の復刻を考えた直後から、
グッズも作りたい、という野望を持った。
絵本の中の世界観やペンギンは、
絵本の外にとびだしても十分に魅力的であるし、
なによりも自分たちが欲しいと感じたのだ。

さて、何をつくるのか。

まず、夢を語ろうじゃないか、といって、
永田、茂木、杉江で旧社屋の和室にあつまった。


▲それにしても、その時の写真が無い。
 ものすごい悔やまれる。
 しょうがないから違う会議の写真でご勘弁。
 旧社屋の和室である。

そうさ、まず夢を語るのだ。
どんどん出していこう! どんどん!

・ネオンサイン
・文字盤だけ変える時計
・Gショック
・ビキニ
・Tシャツ(ウェアハウス)
・ポスター
・ペンギンペン
・くつした
・海水パンツ
・ポストカード
・ハンモック
・ワッペン
・懐中電灯
・フリスビー
・ビーチサンダル
・ビルケン
・ペン(フローティング)
・フエ
・トランクス
・サングラス
・ストロー
・ロックンフラワー
・エネループ
・アイホンケース
・水筒
・ミニゲーム
・カイロ
・プール巾着
・うきわ
・ゴミ箱
・コーヒー
・色がかわるコップ
・砂時計
・車グッズ
・モビール
・アニメ
・ビール
・自転車
・バンダナ
・スカジャン
・金時計
・懐中時計
・キャップ
・ボンネットにペンギンが

最後の
「ボンネットにペンギンが」っていうのは
なんなんだ?

「なんか、こう、ペンギンが
 ボンネットにばーっとしているような。」

というような話をしていたような気もする。
まず、夢なのだからまあいいのだ。これで。
そして、第一次、夢を絞り込む、だ。

そこで残ったのは
・フローティングペン
 ※軸の部分にオイルに浮いたオブジェクトが浮いているペン。
・温度で色が変わるコップ
 ※温度で色が変化するインクでプリントを施したコップ。
の二つだった。


▲フローティングペンについて
 議論をするわたくしたち。

本が出版された頃のノベルティグッズの
雰囲気を持っているようなもので、
比較的にできあがるまでの時間が短くて
工程がすくないと予想される品々である。

しかし、著者からは一発NGを食らう。


▲没の瞬間。いやらしくもシャッターを押していた。

「本が出版された頃の
 ノベルティグッズの雰囲気を持ってて」
に、象徴される、頭で考えすぎていて、
真実には自分たちの
腑に落ちていないという所を見破られたのだ。
1月の14日のことである。

(つづく)

2011-03-08-TUE
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