ここで、スキャンしたデータをそのまま印刷するのかといえば、
違うのである。
スキャンしたデータはもちろん、
経年変化をした色の情報もあわせて入っている。
そりゃ、そうだ。
バラしたものをただスキャンしただけなのだから。
我々が目指すは「完全復刻」なのである。
だとしたら、それは発行当時の
1976年当時の色に戻さないといけないのだ。
仮に「さよならペンギン」がビートルズのリマスター版だとすれば、
「経年変化」は「ノイズ」であるからして、
それははらうべき「ホコリ」なのである。
誰が? どうやってやるのか?
それが、今日のトピックの核心である。
この話をしている前日に、
著者のうちの「文字を書くほうの係」の
糸井重里さんは、
「きみたちでおやんなさい。」ということになった。
そして、杉江も同時に湯村さんに問い合わせたところ、
「おまかせ。」という回答を貰っていたのだ。
つまり、いったん「色校を」と著者に投げた玉は、
軽くぱっかーんと「おまかせ」の4文字で
打ち返されてきたのである。
色を復刻するのは、またまた
清水さん、藤井さん、永田の手に委ねられたということになる。
さて、どうするのだ? 3人。 |