老眼でいい。
おとうさんは、
ずっと「老眼鏡」に代わることばを、
探し続けていたのだそうです。
昔、村松友視さんに頼まれて、
ああ考えましょうと返事して、
やがて、自分も老眼になってしまい、
本気で考えようと思ううちに時が過ぎ、
やがて、どうでもいいやという
本物の老人になってきたのだ
‥‥ということです。
<『人間と共に』(未刊)より>
ずっと「老眼鏡」に代わることばを、
探し続けていたのだそうです。
昔、村松友視さんに頼まれて、
ああ考えましょうと返事して、
やがて、自分も老眼になってしまい、
本気で考えようと思ううちに時が過ぎ、
やがて、どうでもいいやという
本物の老人になってきたのだ
‥‥ということです。
<『人間と共に』(未刊)より>
2008/04/03 00:43