メッセージ
たくさんのかたがおとずれている
「ほぼ日」での連載ということもあり
連載中もいろんなかたから、
ほんとうにおおぜいのかたから
応援のメールをいただきました。
たくさんのかたが
「ブタフィーヌさん」を
読んでくださっているんだなって、
実感していました。
絵手紙でぼくのきもちを伝えたあと、
連日たくさんの
「ありがとう」
「おつかれさまでした」
「さびしいです」
というメールをいただきました。
ほんとうにたくさんいただきました。
あらためて、すごくたくさんのかたが
ブタフィーたちを好きでいてくれた、
かわいがっていてくれたんだなとわかって、
いまも、とっても、感謝しています。
絵手紙にも書きましたが
連載が終わってしまうからといって、
ブタフィーの世界が
なくなってしまうわけではありません。
6巻のときに糸井さんにいただいたことば。
「かわいいマンガは、永遠よ。」
その言葉どおり、
ブタフィーたちの世界は
ずっと続いていくと思いますので、
これからも、
「よろブヒおねがいいたします!」
です。
2013年7月5日
夕暮れがちかい、東京で。
たかしまてつを
ああ、もうこんな時間になっちゃいました。
予定の6時を、すぎちゃいましたね。
連載担当のです。
思えばたかしまてつを先生とは
2005年、
「ほぼ日マンガ大賞」からの
長いおつきあいです。
出版社のように、密な関係の
「担当編集者」ではなかったと思いますが、
たよりない脚かもしれませんが、
なんとか二人三脚で、
この7年半、ペースをかえずに
走ってくることができました。
たかしま先生、
なかむらさん、チームのみんな、
そして、読者のみなさま。
ほんとうにありがとうございました。
「連載を終わりにしようと思います」
ということを聞いたのは、
ことしの4月24日のことです。
新宿三丁目のワインバーで、
久しぶりに飲みましょうと、
ワインをふたりで3本あけたあたりで
(飲みすぎですね)
たかしま先生は、よっぱらいながら、
でも、とてもまじめな顔で、
「2000回で、
終わりにしようと思います」
と、続けました。
「ブタフィーヌさん」の
いちばん最初の読者でもあったぼくは、
入稿される毎週水曜日が
たのしみでしかたがなく、
送られてくる圧縮ファイルをひらくのは、
ちいさいけれどとくべつな
プレゼントをひらくような、
そんな気持ちでしたから、
連載がなくなるということが、
うまく想像できなかったのですが、
たかしま先生の言いたいことは、
すんなり伝わってきました。
たかしま先生の決めたことを尊重しよう。
そう思い、
「わかりました」と答えました。
ただ、読者のみなさまにどんなふうに
お伝えしたらよいのだろうか、
ということは、なやみました。
ぼくの文章で伝えるのは、
なんだか、一枚フィルターが
かかってしまうような気がして、
それでたかしま先生に
「絵手紙」の依頼をしました。
いつもの入稿作業よりも、
ずっとずっと時間をかけて
描いてくださった絵手紙は、
ほんとうにすばらしいものでした。
掲載後、読者のみなさまから
たくさんのメールをいただきました。
もちろん連載の終わりはかなしいけれど、
ブタフィーヌさんの世界は、
たかしま先生がおっしゃるように、
ずっと、あるのだから、そのことをかてに、
また会える日を、待っています、と、
そんなふうに書いてくださったかたが
たくさん、いらっしゃいました。
「約束」はできないのですけれど、
ぼくとしては、(読者として、編集者として)
また、たかしま先生の描く
「ブタフィーヌさん」を
なんらかのかたちで読みたいと思っています。
と同時に、また、
「あたらしい、たかしまてつを」の作品にも
とてもとてもふれてみたいという
気持ちが、つよくあります。
「ブタフィーヌさん」の
平日毎日連載は、終わりますが、
たかしまてつを先生とは、
これからもいっしょに、
おもしろいこと、たのしいことを
ご一緒していきたいと思っています。
その発表の場が「ほぼ日」なら、
なおさら、うれしいです。
いま、目の前でたかしま先生と
あーちん先生が、
笑いながら、いろんな話をしているのを
聞くともなく聞きながら、
この項をアップします。
「乙女この上なし」誕生秘話
ブタフィー姫のアイドル、
立松鹿男さんのことについても
メールをいただいてます。
ほぼにちわー。
たかしま先生も、担当の乗組員の皆様も、
2000回おめでとうございます
&ありがとうございました。
ブタフィーヌさんって、
タイトル横のしりとりとかもそうですが、
ホント、そこかしこに遊び心が詰め込まれてますよね。
ブタフィーヌさんの世界に欠かせない
鹿様こと「立松鹿男」も、
「たかしまてつを」のアナグラムだし……
思わず“ニコッ”としちゃう仕掛けが一杯でした。
そして、今日のテキスト中継で語られた、
実はワルフィーヌは
オットメ国から現実世界に来ていたという、
衝撃的事実。
いや〜ぁ、深いですねー……。
単行本化は6巻までで終了と
発刊当時はたしか公言されてましたけど、
連載ひとまずの終了で
改めての続刊やメモリアルブックのような企画など、
動きは無いものかなぁとついつい思ってしまいます。
ひとまずはお疲れ様でしたー!
H.N. 有谷まほろ
そうなんです。
立松鹿男さんの名前は、
ご存知のかたも多いと思いますが、
「たかしまてつを」先生の名前を
並べ直したものなんです。
立松鹿男さんの「乙女この上なし」の歌は、
ブタフィーヌさんとロナウドが、
一緒に川をくだる場面を見たのがきっかけで、
473話の4こま目で、森の中に人がいるのが
見えるんですが、彼こそが、のちの
アイドル「立松鹿男」でした。
彼のストーリーも、名前同様に
ブタフィーの世界に味わいを深めていきます。
ブタフィーが語る物語の中の、
森の中の吟遊詩人も、
この立松鹿男さんの生まれ変わり
なんですよ。
クッキー、さらに
クッキーは、ほかにも、
ブタフィー姫、
ロナウド、
トシオさん、
モジャフィーヌ、
ブタフィーの家が!
ぜんぶかわいいなあ。
食べちゃうのがもったいないー!
ブタフィークッキー!
そして、ブタフィーヌさんの
家のかたちの箱のなかは、
「おめでとうクッキー
つめあわせ」でした。
たかしま先生が破顔しているのは、
じぶんのキャラクターの
クッキーもあったからです。
たかしま先生へ
たかしま先生が
なぜかがんでいるかというと、
すぐ目の前に、
「くまお」の
あーちん先生がいるのです。
そして、ちいさなつつみを手渡しで。
中には、お手紙と、
ブタフィーヌさんの家のかたちの
ちいさな箱が!
箱にはちゃんとブタフィーヌさんの
家のなかがちらっと見えてます。
すごいな、スタンドがあるって、
よく知ってたね!
そしてカードは、
「くまお」のみんなが
ブタフィーヌさんを
お祝いしているすがたでした。
あーちん先生、ありがとう!!
なんと‥‥!
ニュースです!
さきほどちらっと写っていた
長身の好青年は、
じつは幻冬舎さんという出版社の
編集長さんなんです。
彼から、電話があり、
「えっ! 決まったんですね!
書き下ろしも?
ハイ、もちろんです!」
と答えていたたかしま先生。
なんと‥‥
1話から
300話までをまとめて
文庫本サイズで
(というか文庫本で)
「ブタフィーヌさん」を
出版しましょう!
出版予定は、
来年2月!
やったー!
ブタフィーヌさん
が
机にもどってなにやら
箱を持ってきました。
ナノブロック?
「これでブタフィーヌさんを
つくってみたんですよ」
‥‥と、とりだしたのは、
かわいい手乗りサイズの
ブタフィーヌさん!
すごい!
「これからふたりで
トシオさんを
つくってみようと思います」
おお、さらにすごい。
ワルフィーヌ退治?
世界のTKこと、
高阪剛さんが
遊びに来てくださいました。
「ブタフィーヌさん」のことは
そんなに詳しくないはずのTKですが
さすが「ワル」を見つけるのは得意。
「こいつやな、ワルは」
と、ワルフィーヌの背後に回り‥‥
いや、冗談でございます。
なにごともありませんでした。
そしておじさんの書き割りで記念撮影。
似合います。
おじさんは、ここまで
屈強じゃないと思いますが!
はいる
ながいながい時間をかけて、
じっくりじっくり落としたコーヒー。
もうほんとうに辛抱づよいです、
この人。コーヒーに関しては。
1滴ずつ淹れるんだもの。
「しみだしコーヒー」とか
「ぽたぽたコーヒー」とか
さんざん言われましたが、
‥‥おいしーい!
コーヒーのおいしさって、
すぐ笑顔をつくらないんですね。
なんかちょっと渋い顔になる。
でもおいしかったです。