2014/10/24 21:34
嘘をつかない人
岡戸さん
「怒る理由‥‥ですか。
どうですかねぇ‥‥、
本を作るということに関しては、
取材のありよう編集のありようを
ただ言えばいい、ということになりますが、
怒るというのはつまりそういうことではなく、
社会的に、人として、どうなのかな?
という場合が多かった気がします」
糸井
「ああ、なるほど。わかります。
編集者としては直るんですよね。
やってることを正せばいいだけだから。
でも、人としてだめだろう、ということは
怒るしかありませんね。
でもそれ、仕事の質と一致するんですよね。
人としてどうかが直れば、仕事のやり方も直る」
岡戸さん
「ああ、なるほど」
松家さん
「糸井さんが怒ることってなんですか?」
糸井
「それはやっぱり、
いまの岡戸さんの話と通じるものがあります。
いちばん怒るのは、やっぱり、嘘をつくことです。
何かを褒めたり、形容したりするときに
ついつい書いてしまうことって、あると思います。
いかに正直になっているかが
その人の仕事に、出てくることがあるんですよ。
しかし、『つるとはな』はそこを前提としています。
『つるとはな』には嘘をつかれてないって
直感でわかるんです」
松家さん
「ああ、そういう意味では、
岡戸さんは、あきれるくらい
嘘をつかない人ですね」