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LIFEのBOOK ほぼ日手帳

LIFEのBOOK ほぼ日手帳

手帳チームのメンバーが、
日々の情報をお届けします。

数年前から愛用している万年筆をご紹介します。
「S.T.dupont」(エス・テー・デュポン)という、
フランスのブランドのもので、ライターのそれとして
ご存知の方も多いかもしれません。
少しパールが入ったようなグレイッシュなカラーで、
ゴツっとしすぎないボディの佇まいと、
手にしっくりとくる、程よい重さが気に入っています。
これを使うときは、ひと文字ひと文字、
「書いている」という実感がして、
いつものように何気なく書くのではなく、
「字を書くこと」自体をたのしませてくれる万年筆です。


インクはいつも、「HERBIN(エルバン)」の
bleu nuit(ブルーニュイ)という色を使っています。
フランス語で、ナイトブルーを意味する、
藍色がかった深く落ち着いたブルーが好きで、
結局いつもこれを選んでしまいます。
書いた直後の、ツヤのある色もいいのですが、
時間が経った後の、紙に落ち着きなじんだ色が、
また一段と、青の深みが増してよいのです。
アルミ缶のコロンとした形やラベルシールの
パッケージもかわいらしい。

この万年筆、いまは年に数回、
友人の誕生日や、お世話になった方へのお礼に
カードを書くときなど、
ちょっぴり特別なときに使っています。
ふだんは持ち歩くことはなく、
革のペンケースに入れて、自宅においてあります。


手帳をさらっと万年筆で書く、
そんな憧れもあるのですが、私のほぼ日手帳は、
もっぱら走り書きやなぐり書きばかりで、
せかせかと、せわしない感じと、
ガシガシ、タフな感じが漂っています。
オフィス置きで持ち歩かないのに、
カバーも、なかなかのくたびれ具合です。
だから今は、おまけのボールペンがちょうど良いな、
と思っています。

けれど、いつか、もう少し落ち着いて、
この万年筆で、ゆっくりと、手帳を書いてみたいな、
なんてこの頃ときどき思います。


※余談ですが、実は今度発売する5年手帳
企画担当のの様子をうかがっていると、
まさしくそんな、万年筆で書き留めるのに
ふさわしい商品のようです。

同じ万年筆、同じインクで毎年書き続けたら、
きっと5年後、毎年書き綴られたインクの色は
その年によって違うのではないか…と。
そんなことを思っていま、大忙しで頑張っている
を尻目に、
密かにワクワクしています。
12月の発売が待ち遠しいです!