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LIFEのBOOK ほぼ日手帳

LIFEのBOOK ほぼ日手帳

手帳チームのメンバーが、
日々の情報をお届けします。

こんにちは。
2017年最後の日、いかがお過ごしですか?

新しい年を迎えるにあたって、
今年は、例年とはちょっと違う
ワクワク感と緊張感があります。
なぜかって?
それは、2018年の始まりとともに
「5年手帳」を使い始めるからです。

私は、かなりの三日坊主。
日記なんて続くはずもなく、
どうせ途中で挫折することが分かっているので
やってみようと思ったこともありませんでした。

そんな、縁がないと思っていた日記を、
まさか、ほぼ日が作ることになるなんて。
最初はちょっと戸惑いもありましたが、
商品の発売準備を進めていくうちに、
そして、喜んでくださるみなさんの顔を見ているうちに、
「おや…これは、楽しいのかもしれないな?」
と思うようになりました。

三日坊主がそう簡単に直るはずもないので
空白の日ももちろん出てくるでしょうが、
それでもいいやと、おおらかな気持ちでスタートします。

しかし問題は、「続くかどうか」だけではありません。
「いったい何を書いたらいいのか??」

あんまりそっけない文章だと
読み返したときにおもしろくないし、
かといって、あまり詳しくすると
書くことが負担になりそうだし。

ひとつの参考にしようと思って、
ある方の遺した日記を開いてみました。
生前、私が大変お世話になった方です。
ご家族の許可をいただいて、お借りしました。
一部、こちらで紹介させていただきます。




3月12日 晴、時々曇
午後、邦子を刺繍に送ってゆく。
帰ってゴルフのテレビをつけたら、
九州地方大雨で中止。



4月18日 曇
午後、邦子プールへ。
送ってゆき、ボンでコーヒー。
夜はテレビ。



8月5日 晴
朝の光の美しい部屋で朝食、コーヒーの香りがいい。
A.M. 10:00 タクシーで山荘を出て、伊東へ。
駅前で買物するのも暑くてままならぬ。
銀行で熱海へ。
バスで海岸通、サンクリノ美術館、
スコットで昼食、駅までバス。
タクシーで芦ノ湖畔琉宮殿へ。
ここの温泉は素晴らしかった。
夕方 散歩で出て、浴衣、下駄ばきのまま、
ロープウェイで駒ヶ岳へ。
山頂は涼しく、湖の長めも絶佳。
食事はデラックス、さすがにプロの味。



8月31日 晴
ヒトミさん来ている。
午後、グッスリひるね。
夜はテレビ。
猛暑のうちに八月も終る。



11月11日 晴
朝は直の家で食す。
このところ暖かい日和がつづく。
おひるは神田藪。
ひるね。
夜、バスで上野に出て、双葉でコロッケの食事。
これはなかなか美味しい。
9時頃 邦子旅より帰える。


筆まめな方だったので、
日記は365日、欠かさずつづられていました。
てらいのない、素直な文章で
日々の出来事がたんたんと記されています。

いつも笑顔で誰にでも優しく、
みんなに慕われる方でした。
趣味は旅行と、
行きつけの喫茶店でコーヒーを飲むこと。

きっとときには、つらいこと、
悲しいこともあったでしょうが、
日記には残されていません。
この方の穏やかな人柄がそのまま、
この日記にあらわれていました。

もう直接お話しすることはかないませんが、
日記の中にその方のお顔が見えるようで、
1月から12月まで、すべてのページを読みながら
しばし思い出にひたりました。

わたしも、過去のページを見直すときは
きっとこんな感じで、
過去の自分と対話するような気持ちになるのでしょうね。
そう思うと楽しみです。

それでは、この方の記された
12月31日の日記を見ながら、
私も今日という一日をたいせつに過ごそうと思います。


12月31日 曇
朝ね坊。
ひる、直一家来て、年越そばを一緒に食べる。
ミー子も一寸寄る。
三樹先生、望君と一緒に見える。
北海道のイクラをいただく。
夕方一寸西武まで歳末の風景を見にゆく。
紅白歌合戦。そしてゆく歳、くる年。


いよいよ、5年手帳、スタートです。