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asami.fujita

何だったんだろう

2020/06/12 17:27
思えば不思議な期間でした。
「真っ只中」のころは、
遠くに住む高齢の家族が心配だったり、
でも当然帰ることができなかったり、
そういう部分では
不安な気持ちもありましたが、
医療の最前線で働いている人々の大変さや、
大きな影響を被った人たちの苦労を思えば、
それはなんてことない話です。

リモートワークになってからは、
家にはそもそもテレビがなく
必要以上の情報は入ってこなかったので
(都知事が毎日発信していた動画は見てました)
家でも仕事ができる環境のありがたさを感じつつ、
ただ淡々と過ごしていました。

こもっていれば、こもっているなりの
快適さが生まれるのも事実で、
つい最近、久々に電車に乗って会社に行くのが
ちょっとしんどい気分になりました。
でも、会社に着いてみれば、
人と直接話せるのって、やっぱ楽しいな!
とゲンキンなことを思いました。

一日の流れがゆっくりで、
高齢の猫と平日一緒にいるというのも不思議で、
そうか、昼間の猫はこんなふうに
過ごしていたのか、と今更知ったり、
道端にいろんな花が咲いていたり、
夕方散歩に出たら
雨上がりの町がきれいだったり、
バタバタと過ごしていたときには
気づかなかったことがたくさんありました。

今住んでいる町には飲食店が多く、
どんな状況に置かれても、
どうにかする、と覚悟を持って
いろんなアイデアを生み出していた人を
たくさん見てきました。
「閉塞感」というワードを
ネットのニュースで見ましたが、
個人的には、息が詰まりそうどころか、
かえってたくさん呼吸ができたような、
そんな不思議な感覚がありました。

なにが元に戻り、
なにが戻らず形を変えていくのか、
私が語れるようなことは何もないです。
この期間が何だったのかまだわからないです。

ただ、この期間、医療関係の方々をはじめ、
日常生活を送る上で欠かせない
仕事を続けていた方々がいたからこそ、
こうやって自分が生きていられるんだ、
ということは忘れないようにいたいです。
そして私も、これから自分の持ち場で
できることをしなければ、と思っています。