ほぼ日手帳 ニュース

販売情報、おすすめ文具の紹介、みなさんから教わった使い方など、手帳チームのメンバーが、日々さまざまな情報をお届けします。

「神は細部に宿る」
ほぼ日手帳の細かいけれど大きな衝撃の話。

こんにちは。

2008年ごろのことになりますが、
ほぼ日手帳に関して、大きな衝撃を受けたことがありました。

今日はそれをお伝えしたいと思います。


それは、この写真に写っています。

ぼくはその頃、
とある会社でデザインの仕事をするかたわら、
仕事の空き時間などに、ほぼ日を愛読していました。
一方で、ほぼ日手帳ユーザでもあったので、
手帳の販売時期には
「今年はどんな改良点があるのかな。」
などと、ページのチェックもしていました。

その頃のほぼ日手帳のページは
市松模様のようにトピックが並んでいて、
アドベントカレンダーのような、
とても楽しいページでした。
(いまもそうあるように心がけてます。)


ほぼ日手帳 2006


ほぼ日手帳 2007


ほぼ日手帳 2008

そんなある日、2009年版の手帳のページを見ると、
見たことのある人が写っていました。


ほぼ日手帳 2009

佐藤卓さんです(左下)。
デザインを仕事にしている人ならば
必ず知っている人物の一人です。
現在も、ほぼ日手帳の本体は、
佐藤卓さんのデザイン事務所、株式会社TSDOに
デザインディレクションをお願いしています。

このできごとは、ほぼ日手帳がデザインシーンの最前線に
おどりでた瞬間といってもいいと思います。

(余談)ぼくはデザインシーンの最前線を扱うようなメディアの
デザインチームにいたことがありますが、
そのころのほぼ日手帳は良くも悪くもキワモノのような扱いで、
会議の場などでも肩身の狭い思いをしたものです。
(自分が若輩でほぼ日手帳の魅力を伝えきれなかったのが大きいのですが…)


それだけでも衝撃的でしたが、
さらに衝撃を受けたのが、こちら。



改良ポイントの2番めです。
「②タテヨコの線が交差点は、
すべて「十字路」になるように調整しました。」
つまり、方眼の点線が交差する部分を、
すべてきれいな十字になるように調整したのです。

モダニズム建築の巨匠ミース・ファンデル・ローエは
「神は細部に宿る」と言ったそうですが、
ほんとうにそのとおりだと思いました。

冒頭の写真に写る方眼の美しさ。
神が宿っていても不思議ありません。
方眼の点線を交差させているだけなのに…。

しかも、こんな細かいことを
改良ポイントの2番めに持ってくる
ほぼ日手帳のページにもぼくは衝撃を受けたのでした。