ちょこっと 潮風ほぼトレイル

青森の八戸から福島の相馬をむすぶ、
全長1,000キロ超のナショナルトレイルがあります。
その名も「みちのく潮風トレイル」です。
東日本大震災のあと、復興の一環として計画され、
2019年に現在のルートが開通しました。
海や山や森を歩きながら復興をあと押しし、
自然と人のかかわりを考えることもできます。
途上にはいろんなたのしいことが待ち受けています。
全ルートを歩ききらなくても、すこしだけでもいいらしい。
トレイル好きのほぼ日のデザイナー、
田口が靴をこんこん鳴らして言いました。
「ぼく、歩いていいっすか」
3日半(3月8日〜11日)のあいだ、
毎日およそ30kmずつ歩きます。
そこで見たもの、食べたもの、感じたこと、
追っかけたり追っかけられたりで記していきます。
11日、みんなが待つゴールまで、ときどき覗いてください。
taguchi

最終日ダイジェストムービー

2024/03/11 21:28
最終日のダイジェストムービーができました。

今日、歩いたのは短い距離でしたが、
つなかんでみんなが
手をふってくれているのを見たときは、
うれしくて恥ずかしくて、
またしてもちょっと泣きそうでした。

車で気仙沼駅まで送ってもらってるとき、
菅野さんに「今回、なにに一番感動した?」って聞かれて、
「キャンプ場で食べたごはんかなぁ。
あ、絶景もよかったです」と答えたんですが、
ほんとにそうなんだっけ?という気持ちがあります。

うまく説明できないんですが、
歩いて旅をしていると
「ここに、これがあるんだなぁ」という感覚が
いつもよりつよく感じられる気がします。
電車や車で目的地をめぐるんじゃなく
自分の足で歩いてそこまで行くので、
場所の説得力が増すような感覚があるというか。

松尾芭蕉はもともとすごい人ですけど、
自分の足で歩いて旅をしたから「奥の細道」の
あの俳句ができたんじゃないかな、なんて、
バカみたいにわかったふうなことを考えてみたり。

とにかく、今回「みちのく潮風トレイル」を
ほんの少しだけ歩いてみてわかったのは、
「歩くのはやっぱりたのしい」ってことです。
だから僕はこれからもどこかを歩くんだろうな
って思ってます。

僕のわがままな企画に
おつきあいいただいたみなさま、
ほんとうにありがとうございました!