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パロンチーノおじさん。あのバッジください!
あ! パロンチーノさんだ。
これはぜったいあれですよ。
カブを大量に売りさばいた件ですよ。
へっへっへ。
あれー。
サカナの生態なんて興味はあるけど、
バッジもらえるほどのことではないよ。
おねがいしますよ。パロンチーノさん。
えげつないカブの売りかたをしたとはいえ、
けっこうたんまりアレが貯まったんだからさー。
もっと別のバッジがあるでしょう。ねぇ。
‥‥
‥‥お、
もっとくれますか。
そうでしょう、そうでしょう。
ほしいです、ほしいです。
ありがとうございます、ありがとうございます。
こんどこそ、アレの件ですよね。
アレをたくさん貯めたからもらえるんですよね。
僕にはあのバッジしか似合わないと言っても過言ではないですよ。
おねがいします!
‥‥
‥‥‥
「ふごう」!
やったー。
きたー!
僕もとうとう「ふごう」か。
もうこれ以上ないだろうな。
感無量だ。
どれどれ‥‥
ソパカの裏を見てみようかな。
‥‥あれ?
真ん中のバッジの欄が空いてる‥‥
え? え?
まだもうひとつあるの?
ええー! まじかー
プチセレブ‥‥これでもプチなのか。
まだまだ僕なんてそんなものなのか‥‥
うん、調子に乗ってた。
たかだかアレっぽっちかせいでもだめなんだ。
よーし、やってやる!
もっとやってやるぞ!