鴨さんとイトイさん、ぶらりFUKKOツイートの旅。

nagata

ほたてについて。

2020/02/29 10:48
さて、それはそうと、みなさん、
駅弁の具は何が好きですか?

牛肉? うにいくら? 鳥そぼろ?

あ、答えなくていいですよ、
これはぼくが好きな具を書くための
前フリに過ぎませんから。

ぼかぁね、いろいろ好きですけどね、
「駅弁ならでは」という意味でいうとね、
ほたてが好きなんですよ。

なぜというに、ほたてには
当たり外れのブレが少ない。
仮に、牛肉を選ぶとしよう。
ああ、たしかにうまい。牛肉はうまい。
焼き肉風、すき焼き風、いずれもうまい。

しかし諸君、経験ないだろうか?
パッケージの写真は
ボリュームたっぷりだったけど、
開けてみたら妙に少なかった。
あるいは油がぎとぎとだった。
タレが甘すぎた。などなど。

うにやいくらに至っては、
個人の感想とカギカッコしたうえで
言わせてもらうなら、
パッケージの写真はあくまでも
希望的観測に過ぎないと言い切りたい。

むろん、うまいものはうまい。
多いものは超多くて大満足。
しかし、駅弁は新幹線一本につき一個。
その貴重な機会をキミは
一か八かに賭けるつもりか。
ドン!(机をたたく)

焼き魚などもそうである。
パッケージの写真に
そそられればそそられるほど、
ちっぽけだったときの、
身がカスカスだったときの落胆は大きい。

いやそれは違うよ永田さん、
とあなたは言うかもしれない。
たとえば鮭などは
いつ食べても大きくおいしく、
ギャップを感じることがない、
そうあなたは言うかもしれない。
駅弁の失敗率を下げたいなら、
鮭を食べればいいじゃないですか、
とあなたは言うかもしれない。
たしかに、たしかに、おっしゃるとおり。
鮭はなるほど安定している。
サーモンにはブレがない。

だがしかし、言わせてもらうなら、
鮭はあまりにもありふれている。
はっきりいって日常が過ぎる。
せっかくの新幹線である。
すなわち、せっかくの駅伝である。
そんなコンビニおにぎりでおなじみの
安定感をここに求めてどうする?
たしかにサーモンは回転寿司の
アベレージヒッターだが、
諸君、ここは、新幹線である!

そこで!
私がおすすめするのが、ほたてである。
ほたては、おおむね、ほたてである。
タレに負けることもなく、
身がぐすぐすになることもなく、
多少のサイズ差はあるものの、
ほたては、安定して、ほたてである。
ほたてをなめるなよ、とはこのことである。

しかるに、
私はほたてを‥‥あ、え、
そろそろ着くかも? あと15分とか?
あああ、そうなの?

じゃ、ごめん、とにかく、ほたてです。
青森のほたて味くらべ弁当、
おいしかったです!