気仙沼のほぼ日便り

夏休み中の8月。
東京・高円寺のボードゲームショップ
すごろくや」さんが、
気仙沼でボードゲーム教室を開きました。

あまり聞き慣れない方も
いらっしゃるかと思いますが、
ボードゲームは、
コマやカードを使って行うテーブルゲームのことで、
すごろく、モノポリーなどもボードゲームの一つです。

数年前、私は
初めて海外のボードゲームに出会いました。
世界中には、信じられないくらい
無数のボードゲームがあること。
ゲームによって、プレイヤーは魔法使いにもなれるし、
宇宙人にも、探検家にもなれること。
大人になっても、
みんなでわいわい騒ぎながらゲームをすることが、
ものすごく楽しいのだということを、
すごろくやさんのおかげで知る事ができました。

相手の心理を読んだり、
コミュニケーションをとりながら楽しむ
ボードゲームは、デジタルゲームとは
また違った面白さがあり、
気づけば私もすっかりハマっていました。

そんなご縁もあり、すごろくやさんが
気仙沼で、ボードゲーム教室をする!
ということになったので、
私もお邪魔してきました。

すごろくやの店長、丸田さんとスタッフのみなさんは、
ワークショップ前にも気仙沼へ訪れ、
震災後の街の様子や、
気仙沼の名所など、たくさん見て回られました。
そして、ワークショップ会場は、
震災後に作られた子どもたちの集会所、
みなみまちcadoccoに決定。
ボードゲームは
ほとんどの気仙沼の子どもたちにとって、
これまでにない遊びのはずです。
子どもたちがどういう反応を示すか、
ドキドキと不安を抱えつつも、
当日を迎えました。

最初は「何やってんの……?」
と怪しんでやってきた子どもたちも、
ひとたびボードゲームの輪に入れば、
すぐにゲームの世界に入りこんでしまいます。

3枚や5枚など複数枚を集める
神経衰弱の「イチゴリラ」
危険な鉱山でダイヤをあつめる「ダイヤモンド」
時間内で積み木を組む「メイクンブレイク」
逃げるネズミをつかまえる「キャッチマウス」
などなど、
たくさんのゲームを体験した子どもたち。

勝てば「ヨッシャー!」と雄叫びをあげ、
負ければ「もう一回!」と泣きの一回を要求します。

慣れてくるとボードゲームをみんなに教える
「指南役」になるためのレクチャーも始まりました。
これは「ゲームを遊べるようにして残していきたい」
というすごろくやさんの狙いです。

遊び方が分かれば、ボードゲームは
いつだって、どこだって、
時には電気がつかないときだって遊ぶ事ができる、
子どもたちの楽しい相棒になります。
ハマりすぎて
「これ、お小遣いためて、絶対買おう!」
と興奮して帰っていった子もいました。

すごろくやさんでは、
今回のような出張教室を
継続的に行っていきたいとのことでした。
次の気仙沼での開催予定は
10月(もうすぐ!)だそうです。
覚えて、ゲームが広まれば、
友達の輪もひろがります。

ボードゲームにハマった気仙沼のみんな!
次遊ぶときはぜひ、私も誘ってほしいです。