気仙沼のほぼ日便り

去る、12月16日に行われた
矢野顕子の音楽の稽古場
ご参加いただいたみなさま、
テキスト中継をご覧いただいたみなさま、
ご協力いただいた気仙沼のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。

無事終了いたしまして、
そんなこんなでちょっとホッと……
していたんですが、
なんにせよ、はく息も真っ白。
風がつめたいです。正直こたえます。
「海沿いよりも内陸のほうが寒い」とか
「もっと北のほうが寒い」とか
そりゃそうなんですけど、今、自分が、
この気仙沼の寒さに耐えられてないんです。
それなのに、コートも着ずに学生服のみで帰宅する
気仙沼の子どもたちよ!
北の生まれのみなさんは、
寒さに強いっていうだけで、
もっと尊敬されたり、
サービスされたりしても
いいんじゃないかなって思います。

でも寒い季節は、
美味しいものが増えますよね。
それは、なんとなく
本能的に知っていました。

冬の海の美味しい恵みと言えば、
何といっても「牡蠣」でしょう!
気仙沼市内から車で20分ほど、
気仙沼市唐桑町の「かき小屋唐桑番屋」なる
牡蠣や帆立が食べられるお店が
あると聞きつけ、
張り切って行ってきました。

窓の外はウッドデッキと海。
ちいさな湾になっているので、
波はおだやかです。
メニューはこちら。
・かき
・ミックス
・白飯
・ビール

かなりシンプル…。
私はミックスを注文しました。

ほどなく登場したのは、
プラスチックのかごにたんまりもられた
殻付きの牡蠣!

どどーーん!
あまりの迫力に、
みんなワアワア立ち上がって写真を撮っています。
対照的に、淡々と黙って牡蠣を並べる
お店のおかあさん。
「まだあるよ」と、次々乗っけて、
あっというまに牡蠣の山です!
目の前の鉄板のテーブルの上で、
牡蠣を蒸して、そのままいただきます。
食べ方もシンプルです。

手元には、
ゴム手袋、殻むきへらが用意されています。
もちろん、自分で牡蠣むきをします!
ゴム手袋をはめてみたら、
気持ちは一気にワイルドモードです。

待つこと約10分…
蒸し器のふたを開けると、
おまちかね!ほかほかの牡蠣が登場しました。

牡蠣殻をあけるには、
上下の殻をしっかりとくっつけている
貝柱を切り離すといいよと教えてもらいました。
ああ、こないだそういえば、
会社のバーベキューで牡蠣を焼いたとき、
さんしか殻をあけられなかったんだ……。
私もこのコツを知っていればなぁ。
全部の殻をさんにあけさせてしまって、
あのときはすみませんでした……。

さて、こんな風に牡蠣が出てきたら、
あとは食べるだけ!
ただただ牡蠣を、
海の潮味でいただきます。
味はいうまでもなく、ですが…
甘くて、ぷりぷりしてて、
……うまいっ。

ああ……あっという間に山は消えました。
ワイルドに牡蠣をくらう、って感じです。
本能的な気持ちで時を共にするので、
一緒にいったみんなの結束力も
高まりました。

表に出たらたっくさんの殻がありました。
すごい量、海の恵みに感謝です。
冬の気仙沼をワイルドに攻めてみたい方!
ぜひおためしあれー。