2022.3.10→3.13 ほぼ日編集部いま気仙沼にいます。気仙沼から、テキスト中継!

rikas

最後のメール紹介。

2022/03/13 18:10
メールのご紹介も、
こちらで最後となります。
たくさんのメールを
ありがとうございました。
すべてをご紹介できず、申し訳ありません。

私の地元 気仙沼、
海と魚がずっと前から自慢の地域です。
小さい頃からそこで育ってきましたが、
気仙沼には素敵な価値を秘めていることを
頭の片隅に置いときながら、
いずれはこの場所とも離れて、
どこか知らない大人になっていくものだと
思っていました。

その中で、私が小学生の頃に
気仙沼が震災に見舞われました。
色んなものを失う様を、
1から振り出しになり
元には戻らない景色を目にしました。
身近に起こっているのに、
それでも湧かない実感を
胸に秘めながらでしたが‥‥。

大学に進学して気仙沼を離れてから数年、
何をしたいかもはっきりしないまま、
のろのろと社会に出る準備をしていました。

どこで何をしようかと
ふと新聞やネットを見れば、
知らぬ間に気仙沼は、
気仙沼にいらっしゃる方は
沢山のものを取り戻したり、
創り出したりしていることに気が付きました。

これが10年以上の積み重ねにして、
自分の見向きもできなかった
勇気ある足取りなのだと。

今までの己を恥じ、
自分の進みたい道を改めて考えた時、
自然と地元に戻ることを考えていました。

気がつけばもう地元に戻ることが決まり、
新たに気仙沼で働くこととなりましたが、
沢山の方々が残し作り上げてきた思いを、
私も向き合って生きていこうと思います。
(来年度から地元に勤める新社会人)


地元を自慢の場所と言うこと、
まずはそこで社会人をはじめるということ、
かんたんなようでいて、
それぞれの道筋があり、
すぐにできるものではないと思います。

新社会人、おめでとうございます。
遠い親戚のように、これからもどうぞ
「ほぼ日」とおつきあいくださいね。