2016-04-08-

発芽5日目の、今朝の稲のようすです。

昨日、帰宅するときにくらべると
また、だいぶ成長しました。


ふと思ったのですが、
稲くんたちって、いつ大きくなってるのかな?
夜中なのか、それとも朝なのか‥‥。

寝る子は育つ、と言うように
人間の場合は「寝てるときに背が伸びる」って
聞いた覚えがありますよね。

でも、何となくなんですけど、稲の場合は
朝日を浴びて
グングンのびる姿がイメージしやすいんですが、
実際どうなんでしょうか。

ご存知のかた、おしえてください。

さて、今日は、北海道で農業の研究をされている
(たざこ)さんより、
育苗の際のアドバイスをいただきましたので
みなさんにも共有いたしますね。

昨年、苗が「ひょろ長く育ってしまう」ことを
心配されているかたが
たくさんいらっしゃったのですが、
そのことについての、有益なアドバイスです。

温度管理など、より専門的にやってみたい方には
とても役に立つと思いますよ。

少し長くなりますが、以下に引用いたしますね。

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拝見していると、みなさまの苗は
「ひょろ長い」ものが多いように感じます。

長いこと自体が
必ずしも悪いわけではありませんが、
稲にとって最適な生育のには、
「横に育つこと=分げつ」がとても大切です。

収穫量を上げようとした場合、
「穂の数」かける「穂あたりの粒数」が重要です。

そして、穂の数を決めるのが「分げつ」の数です。
うまく育てば、
1粒の種から10以上の分げつが出ます。

生育初期に長く伸びすぎると、
縦に伸びるほうにパワーを使ってしまい、
分げつの数が、十分確保できません。

縦に伸ばさずにうまく分げつを増やせると、
倒れにくくもなりますし、いろいろ良い点がありますよ。

そのために大事なのは、温度です。

出芽するときは温度は高い方が良いのですが、
出芽がだいたいそろって伸びてくるころは、
あまり高温でない方が、
がっちりとした良い苗が育ちます。

とくに田植えの1週間前くらいは、
室内ではなく外ぐらいの方が、
苗も、心と体の準備が整うと思います。

プロ向けの設定で言うと、

「出芽そろい〜1.5葉期」は
「昼間20〜25℃/夜間10℃以上」

「1.5葉期〜3葉期」は
「昼間18〜22℃/夜間10℃以上」

「3葉期以降」は
「昼間18℃以上で外気に合わせる」

はじめてのかたの場合は
「とにかく死なせない」
ことで精一杯だと思いますが、
2年目以降の方は、
ぜひ「より良い姿(本来の姿)」を
目指していただければと思います。

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苗の「ひょろ長現象」については
ぼくたちは
「日光が足りないからかな、
 こういう育て方だと
 あるていど仕方ないのかな」と思っていたので
(たざこ)さんのアドバイスは、
とってもためになりました。

また「縦に伸ばさず、横に伸ばすこと=分げつ」
という考え方も「なるほど!」と思いました。

みなさんもどうぞ、参考にしてみてくださいね。
(たざこ)さん、ありがとうございました!

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