2016-11-29-

昨年に引き続き、ことしも
西荻窪にある
食をテーマにしたスペースokatteさんの
収穫祭にまぜていただきました。

そのようすを、レポートしますね。


今年は3つのご家庭から
「ちいさな田んぼキット」育てたお米を
持ち寄っていただきました。けっこうある!


さて、僕たちの収穫祭は
脱穀していない状態からスタートします。



まず、割り箸でしごくようにして
稲穂からお米を外していきます。

みなさんの稲、乾燥が充分だったようで、
ちいさいお子さんがやっても、スイスイ外れます。
いい手応えがあって
これが、けっこう、おもしろいんです。



稲穂から外し終わったお米が、こちら。
まだ籾殻がついています。
重さを測ったら「302グラム」でした。


ここから、ちょっと「がんばり」が必要です。
「籾すり」といいまして、
お米をすり鉢に入れて、すりこ木でする工程。

ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ‥‥と
根気よくすりますと、
籾殻がはずれて「玄米」になります。

なかなか外れないからといって
あまり力を入れると米粒が潰れてしまうので、
そこのところ要注意です。


でも、グッと気合を入れて‥‥とまでいかなくとも
いつか外れますし、
友だちとおしゃべりしながらゴリゴリしてれば
いつの間にか、外れてます。
気長に行きましょう。

ちなみに、すりこ木じゃなくて
軟式の野球ボールでも、いいみたいです。
(ためしたことはないのですが)


さて、籾殻が外れて玄米となったあと、
人力で「白米」にするのは、
たいへんに手間と時間がかかるため、
(ビンに入れて、えんえん棒で突くんだそうです)
昨年は玄米の状態で炊いたのですが‥‥
今年は、なんと!

どなたかが、ありがたい文明の利器、
ミニ精米機を持ってきて下さいましたー。
これで今年は、白米が食べられる!


ウィーーーーーン。まわる精米機。
ドキドキしながら見守る一堂。


精米完了! 白いお米だ!
ちょっと籾殻が混じってますけど‥‥(笑)、
洗ったときに、浮いてくるはず!

重さを測ったら「150グラム」」くらいでした。
籾殻のついた状態から、ちょうど半分の重さに。

たくさん穫れそうだと思ってたんですけど、
最終的には「約1合」かー。
お米のありがたさを、あらためて感じます。


ちなみに精米したら「米ぬか」が出ました。
誰かがぬか床に入れようって言ってました。



そうこうするうちに、美味しそうなおかずが、
台所から、ジャンジャン出来てます。

ここに集うのは、お料理好きで、
おしゃべり好きなみなさんばかりなので、
なめらかなチームワーク、
みごとな手際、
みんなでワイワイしているあったかい雰囲気。
そして、なにより、美味しそう‥‥。


お米も、お皿によそいました。が、このお米は、
さっき精米したものではなく、
ちょうど届いた郡山の一等米「あさか舞」新米。

春に「ちいさな田んぼキット」を購入して
育ててくださったかたに向けて、
毎回、秋に、プロかつくった新米を3キロ、
追加で届けているんです。

そのお米が、ちょうど届いたのでありました。


徐々に収穫祭のテーブルが出来上がり‥‥。


ことしのメインは、カレー! やったーー!
お肉ホロホロ! 



さてさて準備が整ったところで、乾杯です。

みんな籾をすったり、お料理の準備したり、
よーくはたらいたあとに
仲のいいお友だちで食べるごはんですから、
収穫祭とは、格別なのです。

しばし、ワイワイ、もぐもぐ、
たのしくておいしい時間を過ごしたあとには。
そうです‥‥わすれちゃいけない。


ほんとうのメイン! というか、デザート?

みんなで精米した、
みんなのお米が、炊きあがってきましたー。

パチパチパチー。歓声と拍手が上がります。


1合ですから、一人の分け前は、この程度。

直前に食べた、
プロの米農家が本物の田んぼで作ったお米には、
味も大きさも(当然ですが)かないません。

でも、何でしょう、このうれしさ‥‥は、
このお米にしかないものだなあ。

みんなでそう言い合いながら、
ごちそうさまをしました。おいしかった!


今年も、すばらしい収穫祭になりました。

仲のいい友だちとの収穫祭、いいですよ。
来年も「ちいさな田んぼキット」
販売する予定ですので、
みなさんも、よければぜひ、やってみてください。
じつに、おすすめであります。

あ‥‥ちなみになのですが、
「ほぼ日」の屋上で育てていたお米は、
まだ脱穀していません。


来週以降、時間を見つけて、
脱穀して、籾すりして、もしかしたら精米して、
炊いて食べてみようと思っています。

そのときはまた、レポートしますね。