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akiko.kusaoi

シェイクスピアの
言葉に浸る1時間半

2021/05/30 20:04
コロナ禍の外出自粛のなかの
孤独を語ったかのような
『リチャード二世』の言葉。
「不要不急」扱いを受けた芸術が
不要不急だからこそ大切だということを
語ったかのような『リア王』のセリフ――。

シェイクスピア全作品を新訳し終えた
松岡和子さんがいまの時代と重ねながら
シェイクスピアの言葉を
解説してくださいました。
困難に直面したからこそわかるセリフ。
年齢を重ねたからこそ胸に沁みるセリフ。
どん底にあって希望を感じさせるセリフ。
400年前に書かれた言葉が
松岡さんを通じて生き生きと
姿をあらわしました。
とても熱い授業でした。

この模様は来週
6月3日から10日までの期間限定で
有料配信でご覧いただけます
「シェイクスピア本人以上に
原文を手書きした」という
驚愕の翻訳術をぜひお聞きください。
俳優・内田健司さんの朗読を超えた朗読も
本当にすてきです。

そして今日の講義と同時に開催した
小さなシェイクスピア縁日。
行列のできた呼び物のひとつが
「シェイクスピアのことばの井戸」でした。

なぜ井戸か?
松岡さんが37作目に翻訳した
『終わりよければすべてよし』の原題は
All is well that ends well.
英語で良い(well)と井戸(well)が
同じ綴りであることから、
井戸にタイトルをつけたアクセサリーが
イギリスで売られているのです。
それにアイディアを得て、
桶を降ろすとシェイクスピアの言葉が
おみくじのようにすくえる装置を
が手作りしてくれました。
いつかまたどこかで
お披露目したいです。