扉の向こうから
やってきたのはダンボール…ではなく
乗組員でした。



「石川直樹さんと
とらやカフェでお茶して。
これ、お借りしてきたんだよ。
これ持って、とらやカフェから歩いてきた。
自分が、どういう風に周りから見えてるか
ぜんぜん分からなかった。」

淡々と報告しているおっくん。
すごいな。けっこう、距離あるよ！

さて、お借りしてきたものというのは
こちらのページでもお伝えしている
「石川直樹さんのカメラ」。

９年ほど前に、太平洋を横断しようとしたものの
失敗した石川さんは
外国の船に救助されたのですが
その際に、海の真ん中に放棄してきた
「一眼レフのカメラ」が
４年半もの時間をかけて
日本の離島・悪石島に流れ着いていたのです。

そのカメラを
「はたらきたい展。OSAKA」の会場で
「はたらく人の道具」として
特別にお借りすることになりました。
（石川さん、ありがとうございます。）

実際に流れていた「時間」を思い、
知る、というのは
こういうことを言うのだなぁと思いました。

みなさまにもご覧いただける日はもうすぐ！
12月28日〜１月19日まで
梅田ロフト７階
「ロフトフォーラム」でお待ちしています。




＊
最後の写真、が
ものすごく真面目にメモを取っているようですが
「４」という数字を書いて、何度かなぞっては
肉厚な書体にしていることを
最後に付け加えておきます。

展覧会まで、あと16日。
打ち合わせはつづきます。