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2019/10/31 20:28
akiko.kusaoi

シェイクスピアの「問題作」
狂言化への挑戦

世田谷のシアタートラムで行われた
戯曲リーディング「アテネのタイモン」を
拝見してきました。
原作はウィリアム・シェイクスピア。
ほぼ日の学校で講師をつとめてくださった
河合祥一郎さんが新訳し、
舞台のための台本を作られました。
演出と主演は狂言師の野村萬斎さん。

“すっきりしない”筋立てで、
いろんな意味で「問題作」といわれる
本作を狂言として上演できるかどうか
それを探るための一歩という位置づけで
台本を手にしながら演じる
リーディング公演が行われました。

狂言師のみなさんが烏帽子のようなものを
かぶって繰り広げるシェイクスピア劇は、
違和感を感じさせない
とても魅力的なものでした。

終演後のアフタートークでは、
河合さん、萬斎さんそれぞれの
戯曲の解釈や、この先の展開への模索が
感じられました。
いつか狂言「アテネのタイモン」が
世界の舞台で披露される日が
くることでしょう。

開演前、河合さんは
いつものやさしい笑顔で
新訳『アテネのタイモン』を
販売していらっしゃいました。
シェイクスピアの「問題作」
ぜひ手にしてみてください。