ただいま製作中!ただいま製作中!

2022/12/14 11:03
akiko.kusaoi

サイエンスライターの
柔らかい解説

科学にまつわる話は、
記号や数式が出てくることもあるし、
日常生活との直接的なかかわりが
ないような気がして、
ちょっと取っ付きにくく感じます。
でも、噛み砕いて説明してくれる
橋渡し役がいると、
ぐっと刺激的な話になります。

たくさんの科学本を翻訳し、
日本サイエンスコミュニケーション協会
会長でもあるサイエンスライターの
渡辺政隆さんもそんな橋渡しの一人。
近著『科学の歳時記 どんぐりから宇宙へ』も
身近な話題から生き物の歴史へ
興味が広がる好エッセイです。

なかでも私がいちばん驚いたのが、
「聞く耳を持つ花」の話。

待宵草、月見草としても知られる
マツヨイグサの生き残り戦略が
書いてあるのですが、
イスラエルの海岸に咲く
マツヨイグサの一種は、
受粉してくれるハチやスズメガの
羽音がすると、それまで
12~17%だった蜜の糖分濃度を
3分以内に20%まで高めて
虫を呼び寄せるのだそうです。
羽音の低周波音に対してだけ、
この反応を見せるというのです。
驚きませんか?
まるで花に耳があるみたいです。

ダーウィンの『種の起源』新訳を手掛けた
翻訳者でもある渡辺さんの授業
ほぼ日の學校アプリで再配信です。
チャールズ・ダーウィンのすごさとは何か?
渡辺さんの語りで聞いてください。