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2024/05/20 12:37
okuno

科博の「大哺乳類展3」、6月16日(日)まで!

東京上野の国立科学博物館で開催中の
大哺乳類展3へ行ってきました。

前回の「2」のときも大盛況でしたが、
平日にも関わらず、
多くのお客さんでにぎわっていました。

前回のテーマは
「みんなの生き残り作戦」でしたけど、
今回は「わけてつなげて大行進」、
ようするに「分類と系統」のお話です。

‥‥と書くと、
ちょっとカタくて難しそうなイメージを
抱くかも知れませんが、大丈夫です。
今回も、とってもおもしろかったです。

クジラとウシが同じ「鯨偶蹄目」に
分類されてるって話が、
個人的には「本当にすごいな」と
しみじみ感じ入るんですけど、
日進月歩の研究の深化にともなって、
哺乳類の分類とか線引きって、
いまでも変化してたりするんですって。

そのダイナミックさが
とってもよく伝わってくる展示で、
「へえ〜」「うわ!」「おもしろい‥‥」
の連続でした。

いわゆる「収斂進化」の話も大好きで、
センザンコウとアルマジロも、
別の種が、別々の場所で
似たような環境に対応していく過程で、
似たような姿形になったんだそうです。
 
アルマジロの殻は「骨」なのに対して、
センザンコウの殻は「爪」だそう。

展示で知りました。おもしろい‥‥。

哺乳類の剥製たちの「大行進」は、
今回も大迫力です。

また、今回の「3」も監修なさっている
田島木綿子先生に
インタビューさせていただいてまして、
そちらは
来週27日(月)から連載をします。

田島先生には、
前回もインタビューさせてもらっていて
そっちもすごいおもしろかったので、
予習(?)がてら、
お楽しみいただけたらうれしいです。

最後から2番目の写真は、
会場で撮ったオランウータンの背中。

何か既視感‥‥と思ったら、
ご近所の東京国立博物館さんで見た、
高村光雲の《老猿》の背中でした。

会期終了まで、1ヶ月を切りました。
土曜日は
19時まで開いているそうですので、
ご興味あったら、ぜひ。

◎オランウータンの剝製標本/日本モンキーセンター所蔵

<最後の写真のクレジット>
高村光雲作 老猿(重要文化財) 明治26年(1893) 出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)