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2018/09/14 20:47
akiko.kusaoi

「お気に召すまま」
アフタートーク

河合祥一郎さん新訳・演出の
シェイクスピア劇「お気に召すまま」を
彩の国さいたま芸術劇場で観てきました。
歌あり、踊りあり、駄洒落あり。
恋する気持ちが連れてくる
幸せ気分いっぱいのお芝居です(17日まで)。
5月の「シェイクスピアの音楽会」で
耳にした曲もいくつか流れました。
Luther ヒロシ市村さんと
山崎薫さんの美声に酔いました。

終演後、河合さんと
翻訳家の松岡和子さん
アフタートークもありました。
なんだか、ほぼ日の学校
シェイクスピア講座の延長授業みたいです。

松岡さん:
おもしろかった!
アーデンの森をイメージして、
舞台をぐるりと囲む客席を
森に見立てたのが、すてきで
とても効果的だと思いました。

河合さん:
客席と交流しながら、
みなさんに魔法をかけたいと
思ったんです。

松岡さん:
1人2役のダブリングも
すごく効いていたと思います。
兄を追放した公爵と追放された公爵を
演じ分けた鳥山昌克さん。
宮廷道化のタッチストーンと
森の道化ともいうべきジェイクィズの
両方を演じた釆澤靖起さん。
召使いのアダムと羊飼いのコリンを
演じ分けた小田豊さん。
それぞれに、鮮やかで、スリリングで、
すごいと思いました。
タッチストーンとジェイクィズの
1人2役って初めて観ました。

河合さん:
世界初の演出です(笑)。

松岡さん:
「お気に召すまま」って、
宮廷と森のコントラストが
ポイントだと思うのですが、
太田緑ロランスさんが演じた
ロザリンドの「女」と「男役」の対比や、
玉置玲央さん演じるオーランドーが、
それに気づいているのか、いないのか
といったところもおもしろかった。 
「演劇の約束事」を破るか破らないのか、
すれすれのところをいってるのが、
シェイクスピアらしくて
おもしろいですよね。

お芝居の余韻が残る中で
語り合うお二人の姿は、
夢のつづきのようでもありました。