販売情報、おすすめ文具の紹介、みなさんから教わった使い方など、手帳チームのメンバーが、日々さまざまな情報をお届けします。
こんにちは、ほぼ日のひらのです。
来年の手帳、決まりましたか?
ぼくはもう買って家に届きました。
たぶん手帳チームのなかでも
まだ迷っている人もいそうです。
ぼくが2021年の相棒に選んだのは、こちら。
セサミストリートの「サニーデイ」と
weeksはカラーズの「トゥインクル」です。
来年は愉快に過ごせそうです。
さて、ほぼ日手帳といっしょに販売している
『ほぼ日手帳公式ガイドブック2021』には
2002年から2020年までの
総勢1065種類の手帳が並んだ
特集ページを用意しています。
じぶんがどの手帳を最初に選んだか、
ほぼ日乗組員の何人かに訊いてみたのですが
その当時のことまで
はっきりと覚えていておもしろかったのです。
昔使っていた携帯電話の写真を見て
懐かしいなと思う感覚に似ていますね。
ぼくがはじめて使ったほぼ日手帳は、
2011年「ブラック・ギンガム」です。
2010年の12月ごろ、
就職浪人で週1で大学に通いながら
広告の制作会社でコピーライターの
アルバイトをしていた頃です。
その頃、リフィルタイプの
メモ帳を仕事で使っていたのですが
当時のコピーライターの師匠から
「お前のメモは書く場所が少なすぎる。
それじゃ得意先に信頼されないだろう、
ちゃんとした手帳を買ってこい」
と言われて渋谷ロフトに向かったのです。
それまでノート選びは好きでしたが
手帳に興味を持ったことがありませんでした。
でも、渋谷ロフトの手帳コーナーは
12月ということもあって賑わっていたんです。
あ、こんな世界があるんだなと思いながら
手帳コーナーの目立つところに
「ほぼ日手帳」が置かれていました。
へえー、糸井さんの手帳があるんだ。
当時のぼくは、
ほぼ日刊イトイ新聞はまったく見ていなくて
『はたらきたい。』と『オトナ語の謎』は
就職活動の頃に読んでいました。
でも、ほぼ日手帳のことは
まったく知らないでいました。
で、会社の「ほぼ日」というか
当時の東京糸井重里事務所についても
糸井さんの個人事務所のように思っていて
制作については
プロダクションに頼んでいるのだろうと
勝手に思い込んでいました。
いざ、ほぼ日を読むようになって、
その数年後には入社までするのですが、
イメージとは全然違っていました。
さてさて、たくさん書く場所があって、
まわりから信頼されるような手帳を探しに
渋谷ロフトに行ったわけですが、
コピーライターのひよっことしては、
大先輩の糸井さんの名前を見て
すぐに決めてしまいました。
しかし、カバーを決めるのにひと苦労。
2011年版も56種類のラインナップがあったので
どれにしようか、
売り場をぐるぐるまわっていました。
なにせ安月給のアルバイト生活だったもので
(当時を思い返してもお金がないエピソードばかり)
3000円を超えるお買い物は
生活のどこを切り詰めようかと計算して、
「えいやっ!」と思いきって決めました。
売り場で熟慮を重ねてようやく選んだのが
「ブラック・ギンガム」。
その後、仕事でずっと手帳を持っていたら
意外とほぼ日手帳を使っている人がいて、
会話のきっかけになることもありました。
知り合い経由の指名で
仕事を頼まれることも増えたし、
買ってよかった、ナイス判断でした。
それが今から10年前。
「手帳を買ってこい」と言った上司に対して、
なぜノートじゃダメなんだろう、
と疑問に思っていたのですが
記憶やら気づきやら言われたことが
日付けと連動するというのは
社会人として大切なことだったなと思います。
時間を守るとか、思いつくとか、考えるとか、
そういうことを身に着けさせたかったのかなと。
10年前の手帳は今も残してあります。
さいしょの手帳のこと、
ぜひ思い出してみてくださいね。
それではまたー!